
「ページを開いたら後戻りできない」「まさに“禁書”」いま必読のディストピア小説『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』書店員さんコメント
キム・リゲット/堀江里美訳『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』が話題を呼んでいます。本作はニューヨーク・タイムズ・ベストセラーにランクインし、エリザベス・バンクス監督で映画化決定している超話題作で、『侍女の物語』×『蠅の王』のディストピア小説としても高く評価されています。そんな本作に寄せられた書店員さんのコメントをご紹介! みなさんの”熱”を感じてください!

〇書店員さんからのコメント紹介
ページをめくった途端私は、この物語から引き返すことはできなくなった。──石坂華月[未来屋書店大日店]
この本との出会いこそが、私にとってのグレイス・イヤーだったのだ、と思います。──黒田紗穂[紀伊國屋書店天王寺ミオ店]
今年のNo.1が更新されてしまった。──辻香月[大垣書店イオンモールKYOTO店]
彼女の見た夢と未来が、私達のいまに繋がっていますように。そう願わずにはいられなかった。──土肥天[くまざわ書店]
かつて少女だった我々から、この道を行く子たちに。これはまさに「恩恵」となる作品です。──丸山理沙[TSUTAYA BOOKSTORE ららぽーとEXPOCITY店]
一度ページを開いたら魔術にかけられたように後戻りできません。ものすごい引力で物語の中に引き込まれました。まさに“禁書”。──宗岡敦子[紀伊國屋書店福岡本店]
自分の思う正しさがくずれさり、そして新たに生まれ変わり、更新されていく初めての経験をした。──山中真理[ジュンク堂書店滋賀草津店]
理不尽な重石をはねのけただ純粋に自分と信頼する人間たちとの絆を育む力がこの本から湧き上がるのを強く感じた。──山本亮[大盛堂書店]
ほかにもたくさんコメントが届いていますが、まずは一部をご紹介いたしました!
〇あらすじ
「だれもグレイス・イヤーの話はしない。禁じられているからだ」
ガーナー郡では、少女たちに“魔力”があると信じられている。
男性を誘惑したり、妻たちを嫉妬に狂わせたりできるのだと。
その“魔力”が開花する16歳を迎えた少女たちは、
ガーナーの外に広がる森の奥のキャンプに一年間追放される。
“魔力”を解き放ち、清らかな女性、そして妻となるために。
この風習について語ることは禁じられていて、
全員が無事に帰ってくる保障もない。
16歳を迎えるティアニーは、
妻としてではなく、自分の人生を生きることを望みながら、
〈グレイス・イヤー〉に立ち向かう。
キャンプではいったい何が? そして、魔力とは?
生死をかけた通過儀礼が、始まる──。
〇著者について
キム・リゲット(Kim Liggett)

アメリカ中西部出身。16歳の時にミュージシャンを目指してニューヨークに移り住み、ロックバンドなどのバックシンガーを務めた。40代で小説を書き始め、2015年にロマンス・ホラー小説 BLOOD AND SALT でデビュー。2019年に刊行された本作は長篇5作目にあたり、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーほか多くのリストにランクインし注目された。また、「チャーリーズ・エンジェル」の監督・脚本も務めたエリザベス・バンクス監督で映画化が予定されている。ロサンゼルス在住。
〇訳者について
堀江里美
翻訳家。訳書『ザ・ガールズ』エマ・クライン、『美について』ゼイディー・スミス、『ガールズ・オン・ザ・ロード』ニコシア&サントス、『黄金の街』リチャード・プライス他多数。
***
『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』は早川書房より好評発売中です。
