見出し画像

【いよいよ本日発売!】『機龍警察 白骨街道』(月村了衛)

たいへん長らくお待たせいたしました。前作『機龍警察 狼眼殺手』刊行から4年。日本エンタメ界を牽引する月村了衛さんが放つ、世界に誇る大河警察小説シリーズ最新作『機龍警察 白骨街道』がいよいよ本日発売となりました!

画像1

冒険活劇、国際謀略、警察内部の暗闘などシリーズのもつ良さが120%出た、そして時代のうねりにあと押しされたような、いまこそ読むべき、フィクションのかぎりない可能性が結実した作品です。

内容紹介
国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。

月村了衛さん白骨街道近影2

著者紹介
つきむら・りょうえ
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に本作『機龍警察 自爆条項』(以上ハヤカワ文庫JA)で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』(文春文庫)で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』(幻冬舎文庫)で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『欺す衆生』(新潮社)で第10回山田風太郎賞を受賞。2017年に上梓したシリーズ長篇第5作『機龍警察 狼眼殺手』(ハヤカワ・ミステリワールド)は、「ミステリが読みたい! 2018年版』国内篇の1位を獲得。

画像2

編集部より
特捜部が闘う〈敵〉とは、いわば、いま現在、2021年に、日本を終わらせようとしている奴らです。

「インパール作戦」や「白骨街道」というワードが私たちの日常で紡がれ、日本はこうして終わるのかと諦観する日々にあって、しかし、こんな絶望的な状況の中でも、闘っている者たちがいる。

それが特捜部――機龍警察なのです。

だからこそ、どこまでもリアルで、切実で、いまこそ読むべき作品なのだ、
と、そんな意味をこめた「日本はもう終わっているのか?」という帯のキャッチコピーです。

テロやアイルランド紛争、ロシア密貿易やチェチェン問題など、常に世界の最先端の問題を扱ってきた本シリーズですが、もちろん連載開始前は、これほど、「インパール作戦」や「白骨街道」というワードが現実のものとなるとは夢にも思っていませんでした。詳しくはリンクの記事【著者メッセージ】をご覧ください。そしてついに起きてしまった今年2月のミャンマーの軍事クーデター。全篇書き換えの危機にあって、月村さんが出した答えこそが、文学が現実とどう対峙していくのか、ということだったのかと思いました。

これまでも、シリーズを更新するごとに最高傑作を更新してきましたが、本作にいたっては、連載を重ねるごとに最高傑作を更新していきました。そして最終章のあの瞬間。連載直後から、読者の間では、リアルタイムで本作が読めた喜びがいくつもツイートされて、ちょっとしたお祭りのようになりました。
*連載読者のみなさまの最終回のご様子は、こちらの記事をご参考ください。↓
【特報】究極の大河警察小説シリーズ第6弾『機龍警察 白骨街道』8月18日発売!

徹底して読者を楽しませながらも、文学の刃で現実を穿つ、これぞ月村流エンターテインメントの究極形であり、まごうことなき最高傑作の更新、月村さんの代表作となるであろう作品です。

一人でも多くの方に、この特別な読後感を体験していただければと願っております。
何卒よろしくお願いいたします。

書店さんから続々到着の声