劇団四季の大人気ミュージカル『ウィキッド』の原作小説を刊行(グレゴリー・マグワイア著、5月9日発売)
大人気ミュージカルの原作小説『ウィキッド――誰も知らない、もう一つのオズの物語』(グレゴリー・マグワイア、市ノ瀬美麗訳、上下巻)を早川書房より5月9日に発売します。
本書は、『オズの魔法使い』に登場する「悪い魔女」と「善い魔女」の若き日を描いた小説です。1995年に著者グレゴリー・マグワイアによって発表され(原題Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West)、現在までに全米で500万部を超えるほどの人気作です。
ミュージカルは2003年にブロードウェイで開幕し、世界的な大ヒット作に。日本では劇団四季により2007年に初演。劇団四季のレパートリーの中でもとりわけ人気が高く、再演リクエストの声が多い作品です。その声に応え、23年10月~24年1月には東京で上演。8月からは大阪での上演が予定されています。
◉あらすじ
オズの国の悪い魔女エルファバと、善い魔女グリンダは、かつて親友だった。大学で出会い、最初は反発するも、やがて惹かれ合う。だが、ある事件が二人の運命を分ける――。『オズの魔法使い』の前日を描いた傑作
◉舞台化&映像化情報
・劇団四季によるミュージカルが8月15日より大阪四季劇場で開幕。
・映画第1部が11月27日より全米公開予定(第2部は25年全米公開予定)。
◉書誌情報
タイトル:ウィキッド――誰も知らない、もう一つのオズの物語
著者:グレゴリー・マグワイア
訳者:市ノ瀬美麗
定価:上1,100円、下1,056円(税込)
ハヤカワ文庫NV
発売日:2024年5月9日発売
◉小説とミュージカルの違い
小説では、主人公エルファバ(のちの「悪い魔女」)の内面が濃密に語られています。緑色の肌とサメのような歯をもって生まれ、周囲に馴染めなかった孤独な幼少期から、大学時代のグリンダとの出会い、そして別れまで。エルファバが何を考え、悩み、決断したのかが掘り下げて語られています。
その他にも、広大なオズの国のあちこちが描かれ、エルファバやグリンダ以外の人物たちの挿話も豊富です。ミュージカルを見て、「もっとこの世界に浸りたい」という方にもオススメです。
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『ウィキッド――誰も知らない、もう一つのオズの物語』(グレゴリー・マグワイア、市ノ瀬美麗訳、上下巻)は、早川書房より5月9日に発売予定です(紙・電子書籍同時発売)。