【1/29発売】自信喪失の作家が迷い込む"精神の旅"を描いた傑作長篇『レッド・アロー』(ウィリアム・ブルワー/上野元美訳)
●書誌情報
著者:ウィリアム・ブルワー
訳者:上野元美訳
解説:円城塔
判型:四六判並製
ページ数:336ページ
本体価格:2700円
発売日:2024年1月29日
●あらすじ
ぼくはローマから高速鉄道《フレッチャロッサ(赤い矢)》に乗ってモデナへと向かっている。多額の借金を返済すべく、イタリア人物理学者の回顧録のゴーストライターをしていたけれど、失踪してしまった彼をさがし出すために。
車中でぼくは思い出す──画家として失敗し、まぐれ当たりで作家になった日々、第二作が全く書けない苦痛、カリフォルニアでの幻覚剤療法。そして、物理学者の回顧録はこう始まる──
"時間は起点と終点のある一本線ではない。さまざまな先端を持つ一本の矢なのだ"。
●試し読み
●著者について
ウィリアム・ブルワー/William Brewer
ウエストバージニア州出身。2016年、オピオイド禍と貧困をテーマにした詩集デビュー作"I Know Your Kind"がナショナル・ポエトリー・シリーズを受賞。『地上で僕らはつかの間きらめく』(新潮社、木原善彦訳)のオーシャン・ヴオンからも高評価を受けた。長篇デビュー作となる本書『レッド・アロー』は、2023年のカリフォルニア・ブック・アワード(カリフォルニア州在住の作者の作品に与えられる賞)の銀賞に輝いた。現在、カリフォルニア州のスタンフォード大学でクリエイティブ・ライティングを教えている。
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『レッド・アロー』は1月29日に発売予定です。