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【この夏、絶対に見逃してほしくない1冊です】高野史緒『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』書影公開!

高野史緒『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』が、7月19日(水)に刊行されます。著者の出身地である茨城県土浦市にかつて実際に飛来した巨大飛行船、グラーフ・ツェッペリン号の記憶と、自分が生きる世界へのかすかな違和感を持つ少年少女の奇妙な邂逅が描かれています。乙野四方字『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』、伴名練『なめらかな世界と、その敵』につづく青春SFの新たな金字塔となる作品です。

本欄では、完成したばかりの本書の書影を公開いたします。

カバーイラスト:中村至宏
カバーデザイン:bookwall

〈内容紹介〉
月と火星開発が進みながらも、インターネットが実用化されたばか
りの夏紀の宇宙。宇宙開発は発展途上だが、量子コンピュータの開
発・運用が実現している登志夫の宇宙。別々の2021年を生きる二人
には幼いころ「グラーフ・ツェッペリン号」を見たという不可解な
記憶があった。二人の日常にかすかな違和感が生じるなか、開通し
たばかりの電子メールで自分宛てのメールを送っていた夏紀のもと
へ思いがけない返信が届き――。

◆社内から絶賛の声!

夏、飛行船、少年と少女、世界の運命。
2023年の青春SFはこれで決まり。

SFマガジン編集長・溝口力丸

編集者3年目にして、ものすごい傑作青春SFを担当してしまいました。

担当編集・金本菜々水

高野史緒さんを担当して28年、ここで最も瑞々しい作品をお書きいただけるとは!?

シニアエディター・塩澤快浩

この懐かしさと切なさはなんだろう。ふたりの世界の秘密が明かされたとき、私はこれから夏になるたびこの本を思い出すだろうと思いました。

プロモーション担当・中野志織

高野史緒(たかの・ふみお)
1966年茨城県生まれ。お茶の水大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1995年、第6回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作の『ムジカ・マキーナ』(ハヤカワ文庫JA)で作家デビュー。『アイオーン』『ラー』『赤い星』(以上、ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)などの歴史改変SFで高い評価を得る。2012年、ドストエフスキーの名作の続篇という体裁の幻想ミステリ『カラマーゾフの妹』で第58回江戸川乱歩賞を受賞。近作に『翼竜館の宝石商人』『大天使はミモザの香り』『まぜるな危険』など。