『予想どおりに不合理』も『デジタル・ミニマリスト』も! 「春のハヤカワ電子書籍祭」開催中!~担当者のオススメ偏愛作品【第2回:ノンフィクション篇】
4月13日までKindle限定で開催中のセール「春のハヤカワ電子書籍祭」。1,000点を超える作品の中から少しでも選書の助けにと、担当者がオススメしたい作品を勝手にお届けします! 今回はノンフィクション篇。こんな時期ですし、関東では雨? 雪? みたいな空模様のようですし、ご自宅でゆっくりと読書はいかがですか?
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■『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』
ヒトはなぜ行列が大好きなのか。人気コンテンツが、なぜ一夜にして大炎上してしまうのか。本書を読めば、世の中で起きていることを見る目の解像度がぐっと高まります。行動経済学は「不合理」の罠を回避するための必須科目であり、その入門編としてこの上ないのが本書なのですから。おもしろ実験の数々でぐいぐい読めて、気がつけば一段、いや四段も五段も賢くなっている、そんな超ロングセラー。
■『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』
つい先日、累計100万部(電子版含む)を突破した本作。初版の刊行は2010年5月22日でした。日本がまだ、東日本大震災もコロナ禍も経験していなかった頃のことです。それから10年、私たちが読み継いだ「いまを生き延びるための哲学」がここにあります。特に本書を通じて広く知られるようになった「トロッコ問題」は、自動運転車による事故の責任問題、あるいは今回の「ロックダウン」に絡めて言及されるなど、今なおタイムリー。
■『偶然の科学』
6人を経由すれば世界中の誰とでもつながれるこの「スモールワールド」で、感染はどのように拡大するのか? ネットワーク科学の第一人者が、7400万本超のリツイートの連鎖をたどるなどして解明した名著。
■『知ってるつもり 無知の科学』
専門知を軽視するとどうなるかが書いてあります。「一般的に私たちは、自分がどれほどモノを知らないかをわかっていない。ほんのちっぽけな知識のかけらを持っているだけで、専門家のような気になっている。専門家のような気になると、専門家のような口をきく。しかも話す相手も、あまり知識がない。このため相手と比べれば、私たちのほうが専門家ということになり、ますます自らの専門知識への自信を深める。……こうして蜃気楼のような意見ができあがる」――グサッときたなら、読んでみてください。
■『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』
SNS依存はキケンです。セールの本をポチったらすぐにこの画面を閉じて、読書に勤しむのがよいでしょう!