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NHK大河ドラマ「いだてん」で話題! 天狗倶楽部と押川春浪の痛快珍談・奇行を描く『快絶壮遊〔天狗倶楽部〕──明治バンカラ交遊録』刊行!

いきなりですが、「天狗倶楽部」をご存知ですか? あたりまえかもしれませんが、天狗について研究したり、「俺の考えた天狗」を世に問うたりする倶楽部ではありません。戦前に実在し、日本に野球や相撲などを広めたスポーツ社交団体なのです。サークルとでも言い換えるとわかりやすいかも。

その中心人物はSF・冒険小説作家の押川春浪。スポーツ社交団体といってもメンバーはスポーツ関係者だけでなく、作家や政・財界人、ジャーナリスト、演劇人、軍人など、一時期は100人を越していたといわれています。

現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」でも、中村勘九郎さんが演じる“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三の周囲の人々が所属していた団体として第一回から登場し、大きな印象を残してSNSでも話題を呼びました。

さて、この度ハヤカワ文庫JAから刊行される横田順彌『快絶壮遊〔天狗倶楽部〕──明治バンカラ交遊録』は、著者である横田順彌さんの研究対象でもあった押川春浪を通じて、天狗倶楽部とその周囲の人物の交友をまとめたものです。

野球、相撲、テニス、陸上、柔道……数々のスポーツ史だけでなく、文学・芸術に多大な影響を与えた「天狗倶楽部」とはいったいなんだったのか。そして押川春浪(「いだてん」では武井壮さんが演じていますね)とはどんな人物だったのか――抱腹絶倒のエピソードの数々でその姿に迫ります。

「いだてん」で「天狗倶楽部」を知り、興味を持たれた方にはまさにうってつけ。また、明治・大正の文学史・人物史としてもめっぽうおもしろい一冊です。作家・北原尚彦さんの解説も必読。
「いだてん」イヤーの今年、ぜひ書棚にこの一冊を!

『快絶壮遊〔天狗倶楽部〕──明治バンカラ交遊録』
横田順彌
ハヤカワ文庫JA
希望小売価格:800円