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紀伊国屋書店Kinoppy限定、早川書房電子書籍全点対象・ポイント40倍キャンペーン開催!

現在、紀伊国屋書店電子書籍ストアKinoppy限定で、早川書房の電子書籍全点が対象となるポイント40倍キャンペーンが開催されています。期間は2020年12月28日(土)いっぱいまで。これをきっかけに今年を振り返ってみて、まだ入手していない作品があったらぜひ手を伸ばしてみて下さい。
(紀伊國屋書店の特設ページへリンクしています。また、以下書影および書名からは同書店の商品詳細ページへリンクしています)

年末になると各種ミステリのランキングが発表され、読み逃しのチェックも含めて読書の指針になりますよね。今年も当社刊行の作品が数多くランクインしました(本当にありがとうございます!)が、紙幅の関係もありますのでここでは海外作家、日本人作家の作品を一作ずつ紹介しましょう。

まずはディーリア・オーウェンズ/友廣純[訳]の『ザリガニの鳴くところ』。『このミステリーがすごい! 2021年版』海外編/『2020年週刊文春ミステリーベスト10』海外部門第2位/『ミステリが読みたい! 2021年版』2020年ミステリ・ベスト・ランキング海外篇第3位に輝く傑作です。

ザリガニの鳴くところ

ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。

続いて斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』。『ミステリが読みたい! 2021年版』国内篇第2位/『2020年週刊文春ミステリーベスト10』国内部門第3位/『2021本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング第4位/『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編第6位にランクインしました。

楽園とは探偵の不在なり

二人以上殺した者は"天使"によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界。細々と探偵業を営む青岸焦(あおぎしこがれ)は「天国が存在するか知りたくないか」という大富豪・常木王凱(つねきおうがい)に誘われ、天使が集まる常世島(とこよじま)を訪れる。そこで青岸を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。かつて無慈悲な喪失を経験した青岸は、過去にとらわれつつ調査を始めるが、そんな彼を嘲笑うかのように事件は続く。犯人はなぜ、そしてどのように地獄に堕ちずに殺人を続けているのか。最注目の新鋭による、孤島×館の本格ミステリ。

この紹介だけで、圧倒的な不可能性をどうやって物語として成立させているのか興味を惹きませんか? 最注目の新鋭がお届けする孤島×館の本格ミステリ、どうか読み逃しのありませんよう……!

さて、早川書房は今年もさまざまなノンフィクション作品を刊行してきました。パオロ・ジョルダーノ『コロナの時代の僕ら』やリチャード・プレストン『ホット・ゾーン』といったコロナ禍の時代に寄り添う作品も話題を呼びましたが、今回はステファニー・ケルトン『財政赤字の神話 MMTと国民のための経済の誕生』をご紹介します。

財政赤字の神話

「財政赤字が膨らめば国は破綻する」「政策に必要な資金は納税者から集めなければならない」――これらの「常識」は、政府が国民に手を差し伸べないことを正当化するための方便にすぎない! 米上院予算委員会のチーフエコノミストやバーニー・サンダース議員の大統領選顧問を歴任するMMT (現代貨幣理論)の第一人者が「財政赤字の神話」を撃破し、経済のあるべき姿をゼロから構想する。解説/井上智洋

刊行後その内容が大きな話題となった同書。その後、著者のステファニー・ケルトンは日本の読者のためにビデオ・メッセージを寄せてくれました。同書に込められた思い、そしてアンダーコロナのMMTについて語られた内容は必見です。

そして、やはり今年の早川書房の話題作といえば『三体Ⅱ 黒暗森林』(上・下)は欠かせません。

三体II_上

人類に絶望した天体物理学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)が宇宙に向けて発信したメッセージは、三つの太陽を持つ異星文明・三体世界に届いた。新天地を求める三体文明は、千隻を超える侵略艦隊を組織し、地球へと送り出す。太陽系到達は四百数十年後。人類よりはるかに進んだ技術力を持つ三体艦隊との対決という未曾有の危機に直面した人類は、国連惑星防衛理事会(PDC)を設立し、防衛計画の柱となる宇宙軍を創設する。だが、人類のあらゆる活動は三体文明から送り込まれた極微スーパーコンピュータ・智子(ソフォン)に監視されていた! このままでは三体艦隊との“終末決戦”に敗北することは必定。絶望的な状況を打開するため、前代未聞の「面壁計画(ウォールフェイサー・プロジェクト)」が発動。人類の命運は、四人の面壁者に託される。そして、葉文潔から“宇宙社会学の公理”を託された羅輯(ルオ・ジー)の決断とは? 中国で三部作合計2100万部を突破。日本でも第一部だけで13万部を売り上げた超話題作〈三体〉の第二部、ついに刊行!

あらたに『三体』の世界にハマる読者が増え続けているなかで6月にリリースされた本書。こちらも大きな評判を呼び、大ヒットとなりました。来年に刊行が予定されている三部作完結篇『三体Ⅲ 死神永生』(仮題)までは時間があります。この年末に既刊を読んで備えることもまだまだ可能です! 試しに手にとってみてはいかがでしょうか。おもしろさは保証します。

惜しまれつつ亡くなったジョン・ル・カレ。彼の作品ももちろん今回のキャンペーン対象作品となっています。『寒い国から帰ってきたスパイ』『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』といったいまだ色褪せぬ冒険スパイ小説の傑作も電子書籍で読めますが、今回は現時点での最新刊である『スパイはいまも謀略の地に』を紹介します。こちらも2020年の刊行でした。

スパイはいまも謀略の地に

イギリス秘密情報部(SIS)のベテラン情報部員ナットは、ロシア関連の作戦遂行で成果をあげてきたが、引退の時期が迫っていた。折しもイギリス国内はEU離脱で混乱し、ロシア情報部の脅威も増していた。彼は対ロシア活動を行なう部署の再建を打診され、やむなく承諾する。そこは、スパイの吹きだまりのようなところだった。ナットは、新興財閥(オリガルヒ)の怪しい資金の流れを探る作戦を進めるかたわら、趣味のバドミントンで、一人の若者と親しくなっていく。ほどなく、あるロシア人亡命者から緊急の連絡が入った。その人物の情報によると、ロシアの大物スパイがイギリスで活動を始めるようだ。やがて情報部は大がかりな作戦を決行する。そして、ナットは重大な決断を下すことに……。ブレグジットに揺れるイギリスを舞台に、練達のスパイの信念と誇りを描く傑作。

そのほか、早川書房がこれまでに刊行してきた話題作、過去のベストセラー、名作の数々がすべて購入時にポイント40倍付与の対象となります。紀伊國屋書店でこうした形でキャンペーンを行うことははじめての機会。年末の読書の予定を考えつつ、数々の話題作をお得に入手してみませんか?

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