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世界の輝かしいビジネスリーダーたちに共通する「マインドセット」と「6つの行動習慣」とは?『マッキンゼー CEOエクセレンス』試し読み

21世紀のトップリーダーに不可欠な「CEOエクセレンス」のすべてが詰まった究極のビジネス書『マッキンゼー CEOエクセレンス 一流経営者の要件』(キャロリン・デュワー、スコット・ケラー、ヴィクラム・マルホトラ:著、マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン シニアパートナー・CEOエクセレンスグループ:監訳、尼丁千津子:訳、早川書房刊)が、12/24(土)に発売になります。
世界的反響を誇るこの本の監訳を担当したのは、マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン シニアパートナー・CEOエクセレンスグループ。監訳チームから日本の読者に向けて書かれた、本書冒頭の「日本語訳版を発刊するにあたって」を特別公開します。

★ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル ベストセラー

『マッキンゼー CEOエクセレンス 一流経営者の要件』早川書房
『マッキンゼー CEOエクセレンス』

『マッキンゼー CEOエクセレンス』
 日本語訳版を発刊するにあたって

 マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン
 シニアパートナー・CEOエクセレンスグループ

マッキンゼー・アンド・カンパニーは、1926年にアメリカ合衆国で設立以来約1世紀、初のアジア拠点として1971年に日本オフィスを開設して半世紀を迎えている。現在世界67カ国133拠点にわたり活動しているが、いずれの時代・地域においても、もっともCEOの近くで共に経営課題の解決に取り組んできたファームであることは間違いないであろう。

我々マッキンゼーのシニアパートナーは、世界中で日々CEOカウンセラーとして、マクロからミクロまでのさまざまな知識や知見の蓄積、企業価値を最大化するガバナンスやポートフォリオ戦略の考察、課題解決を導く先進的なフレームワークや手法の開発、実際のイノベーションの実現や利益創出および組織変革に邁進している。そして、それらに加えて、CEOのとるべきリーダーシップや行動様式のアドバイスや提言も日常的に行う必要があるため、常に先回りをして考え動きCEOや経営陣にとって有用な存在であるべく研鑽をしている。

そのなかで、大方のCEOが一生に一度の大役を果たされる一方で、我々は職業柄、さまざまな国や産業にわたる多くの企業の多くのCEOについて、その最初から最後までの成功や失敗を、何度も繰り返し見ることとなる。そこには、必然として成功する企業や成功するCEOの共通項が集合知として集約されるが、他方、対面する各企業・各CEOのそれらとの乖離やばらつきもはっきりと見えてしまう。

そして、特に日本においては、各企業や各CEO個人による無手勝流経営が多いことが否めないことも、率直な感想として持っている。社長・CEO職の使命や役割、そして要件の正確な理解と適切な行動がなされることで、日本企業にはまだまだ相当な発展の余地が残されており、その改善と進化は日本経済に残されている大きな鉱脈であるとさえ認識している。

世界的には、感染症パンデミック、地政学不安、エネルギー保障、異常気象、食糧危機、脱炭素、インフレ等々、国内的にも、円安、物価高・コスト高、少子高齢化、財政危機、インフラ老朽化、低労働生産性、デジタルシフト等々、事業や経営を左右するベースとなる前提の多くが、同時多発的に未曾有の変化に直面しており、過去百年を見ても最大の変曲点を迎えている。

すなわち、企業経営においては、会社の方向性を定め、それに則した戦略を構築し組織を別の方向に動かしていくといったことが極めて重要になる局面となっており、これまでの現場主導型の経営から、CEOが方向転換をリードする時代に差し掛かっている。

CEOという役職のフルポテンシャルにまだまだ改善の余地がある日本では、より飛躍的にCEO力を向上させる必要に迫られているが、この高難度な経営が求められる局面でCEO職の責務を果たすためには、従前とは比較にならないほど、その役割に求められる全ての要素において高いレベルでCEOとしてのトレーニングがなされ、同時に自らも必死に成長を遂げていく必要がある。

本書は、上述の通り、経営者・CEOの卓越したリーダーシップ、すなわち「CEOエクセレンス」こそが未来を左右する時代と捉え、マッキンゼーのこれまでの経験と分析に基づき、リーダーとして最高最大のパフォーマンスを発揮するための一流のマインドセットと行動様式について、その要素を突き止め言語化したものである。持続的で包摂的な未来世界の形成を共に実現すべく、CEOカウンセラーとして、日本の全CEOに伝えたい「CEOエクセレンス」の奥義として本書を上梓する。

最後に、極めて広範で難解なCEOの責務をコンパクトに凝縮したものとするため、本書は一つ一つの文言にこだわって執筆・翻訳されたものであり、読者におかれては、深く丁寧にご自身の解釈も入れながら読み進んでいただくことを強くおすすめしたい。また、本書はCEOのみならず、同候補者やトップマネジメントを目指す人を想定して書かれたものであるが、内容としては、経営幹部・管理職・若手の社会人にいたるまで、あらゆるリーダーにとって有用なマインドセットと行動様式についての示唆を与えるものでもあると考えている。

この点、我々はなるべく多くの高いアスピレーションをもったビジネスパーソンに本書をお届けし、読者がリーダーとして卓越した成長を遂げるための一助となることも期待している。

この続きは▶本書をご覧ください

紹介した書籍の概要

『マッキンゼー CEOエクセレンス 一流経営者の要件』
著者:キャロリン・デュワー、スコット・ケラー、ヴィクラム・マルホトラ
監訳:マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン シニアパートナー・CEOエクセレンスグループ
訳者:尼丁千津子
出版社:早川書房
発売日:2022年12月24日
本体価格:2,700円

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