悲劇喜劇 23年5月号(4/7発売)第10回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞受賞作『カタブイ、1972』大特集!
4月7日発売の『悲劇喜劇』5月号では、第10回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の受賞作品、『カタブイ、1972』(エーシーオー沖縄、名取事務所 共同制作)を大特集いたします!
本作は、1972年、本土復帰を迎えようとする沖縄を舞台に描く、ある家族の物語です。
また、"沖縄"を描いた気鋭の劇作家によるエッセイ「沖縄とわたし」や、戯曲『密航者~波濤をこえて~』など、復帰50年の節目に相応しい特集号となりました。
他にも、アラン・チューリングの生涯を描いた注目公演の戯曲『ブレイキング・ザ・コード』も掲載しています!
※『カタブイ、1972』の戯曲は、『悲劇喜劇』23年1月号に掲載されています。⇒こちらから
ハヤカワ「悲劇喜劇」賞
選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するもので、受賞作はその年の中から1作品にあたえられます。受賞作には正賞として演劇雑誌「悲劇喜劇」に因んだ賞牌、副賞100万円が贈られます。
選考委員
鹿島茂(フランス文学者)、杉山弘(演劇ジャーナリスト)、辻原登(作家)、濱田元子(毎日新聞論説委員 学芸部編集委員)の4名です。
『悲劇喜劇』23年5月号 目次
■第十回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞選考会
杉山弘 辻原登 濱田元子 鹿島茂
■
構造的なドラマの問題 鹿島茂
悲劇喜劇賞 講評 辻原登
生まれるべくして生まれた物語 濱田元子
声にならない声を響かせて 杉山弘
五十年の信頼が生んだ作品 下山久・名取敏行
家族の視点から描く「沖縄」 内藤裕子
『カタブイ、1972』日記メモをみながらの雑感 田代隆秀
夢の一か月半~東京公演初日まで~ 馬渡亜樹
我した くぬ沖縄 世界に知らさ 当銘由亮
沖縄に生きた女性、ユミを演じて 古謝渚
沖縄との出会い 増田あかね
沖縄の目 山田定世
内藤さんはライバルで同志 横山拓也
誠実につくり、届ける──エーシーオー沖縄の仕事 大堀久美子
はじっこを往け──名取事務所の歩み 内田洋一
「カタブイ」にみる女の戦後と復帰 山城紀子
■エッセイ「沖縄と私」
ショボい方を選ぶ 兼島拓也
沖縄の歴史が問いかけるもの 古川健
青森から沖縄から 畑澤聖悟
●追悼
天国の三谷さんへ 山下悟
●批評
戯曲をリテラルに受け取ること:羽鳥ヨダ嘉郎『リンチ(戯曲)』とその上演 江口正登
●連載
メディアとしての現代演劇
──生活と世界を別の回路でつなぐ(最終回) 内野儀
シーン・チェンジズ
長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩
プロデューサーの大遺言 中根公夫
■書評
茶室の暗闇から(『演劇の思想』鈴木忠志演劇論集成) 渡辺保
■エッセイ
出不精、ロンドンへ行く 松村翔子
◆第十一回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ
■戯曲
『密航者 〜波濤をこえて〜』嶋 津与志 ※2024年3月27日~31日 R’sアートコート(労音大久保会館)にて上演予定
『ブレイキング・ザ・コード』作=ヒュー・ホワイトモア 翻訳=小田島創志 ※23年4月1日~23日 シアタートラムにて上演
■演劇時評
内田洋一・田中伸子(最終回)
彩の国シェイクスピアシリーズ『ジョン王』
シス・カンパニー『ケンジトシ』
オフィスコットーネ『磁界』
SPAC『人形の家』
木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』
東宝/東京グローブ座『ザ・ビューティフルゲーム』
風姿花伝プロデュース『おやすみ、お母さん』
ホリプロ『宝飾時計』
PARCO劇場『笑の大学』
ホリプロ『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』
東宝『キングダム』
まつもと市民芸術館『博士の愛した数式』
梅田芸術劇場『ドリームガールズ』
青年団『日本文学盛衰史』
ホリプロ『キングアーサー』
劇団東京乾電池『十二人の怒れる男』
渡辺源四郎商店『Auld Lang Syne』
劇団俳優座『対話』