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4/6発売 ”第11回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年5月号)

第11回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞は、俳優座『閻魔の王宮』が受賞しました。本作は1990年代に実際に起きた売血によるHIV感染問題を取り上げています。搾取する企業や政府と、搾取される側の農村という単純さではなく、経済によって人の欲望が限りなく感染していく過程、その欲望で、搾取される側がいとも簡単に“搾取する側”に回る……そんな多面的なメッセージを発信した作品です。
『悲劇喜劇』24年5月号では、作品の背景、観る者に伝えるための翻訳や演出など、さまざまな角度から受賞作を紐解きました。
また、本年4月をもって閉館するこまばアゴラ劇場について、平田オリザさんへの特別インタビューも掲載。

▽掲載戯曲はこちら

ハヤカワ「悲劇喜劇」賞受賞作
閻魔の王宮
 脚本=フランシス・ヤーチュー・カウィグ、翻訳=小田島恒志
(2023年12月20日~27日 俳優座劇場で上演)

GOOD‐善き人‐』 
作= C・P テイラー。翻訳=浦辺千鶴
(東京公演:2024年4月6日~21日 世田谷パブリックシアター
 兵庫公演:2024年4月27日~28日 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール)

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▽特集=第11回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞

第11回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞選考会  
 杉山弘、濱田元子、矢野誠一 6

「本当の幸い」を探すジョバンニたち 
 杉山 弘 15

「血」の物語に血を通わせた 
 濱田元子 20

『おやすみ、お母さん』と『閻魔の王宮』 
 矢野誠一 25

世界の解像度を上げる 受賞作『閻魔の王宮』 
 演出・眞鍋卓嗣 29

『閻魔の王宮』翻訳裏話 
 小田島恒志 38

文学界、演劇界と改革開放後の中国 
 飯塚容 40

「神様が決めた」こと「自分が決めた」こと 
 塩山誠司 42

『閻魔の王宮』を振り返って 
 清水直子 44

小さくとも、精一杯に 
 安藤みどり 46

初読の印象を心の片隅に 
 志村史人 48

欲望は利用される危険を孕んでいる 
 松本祐子 50

相棒、眞鍋卓嗣について 
 横山拓也 52

『閻魔の王宮』への補助線を少し 
 みなもとごろう 54

俳優座創立八〇周年と共に歩む 
 劇団俳優座代表 岩崎 加根子 56

Collaborating with Ghosts 
 フランシス・ヤーチュー・カウィグ 59

●インタビュー
こまばアゴラ劇場閉館のこと 
 平田オリザ 122

●連載
シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 
 長谷部浩 126

演劇時評
世田谷パブリックシアター『う蝕』    
PARCO『海をゆく者』    
東宝『ミュージカル トッツィー』    
ホリプロ『オデッサ』
シス・カンパニー『シラの恋文』         
風姿花伝プロデュース『夜は昼の母』         
二兎社『パートタイマー・秋子』
MOJOプロジェクト ミュージカル『イザボー』  
ホリプロ/TBS/キョードーファクトリー『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』
俳優座『閻魔の王宮』   
東京芸術劇場『インヘリタンス─継承─』   
エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ『欲望という名の電車』
KAAT神奈川芸術劇場『スプーンフェイス・スタインバーグ』 
青年座『ぼっちりばぁの世界』
Project Nyx『女歌舞伎 小栗判官と照手姫~愛の奇蹟』      
オフィスコットーネ『兵卒タナカ』      
TRASHMASTERS『掟』


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