英国ミステリの巨匠による本格ミステリの傑作が復刊!『死の味〔新版〕』P・D・ジェイムズ
教会で死んでいた二人の男と、名門ベロウン家に隠された秘密。複雑な人間関係の中から、繊細な感性と鋭敏な知性で難事件を解決してきたアダム・ダルグリッシュ警視長が導き出した真相とは――?
英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞に輝いた英国本格ミステリの金字塔『死の味〔新版〕』が2月16日、新版として復刊いたします。
○あらすじ
教会の聖具室で血溜まりの中に横たわっていた二つの死体。殺されていたのは、浮浪者ハリーと元国務大臣のポール・ベロウン卿だった。一見何の関係もないような二人がなぜ同じ場所で死んでいたのか。さらに、ポール卿の周りでは、不可解な事件がいくつも起こっていたことがわかる。前妻の事故死、看護士の自殺、家政婦の溺死……。ふたたび捜査線上に浮かびあがったこれらの事件は、今回の事件とどのようなつながりがあるのか? 名門ベロウン家の複雑な人間関係の糸を解きほぐし、ダルグリッシュ警視長が導き出した推理とは。英国を代表する巨匠の渾身の一冊。解説/千街晶之
○著者紹介
1920年英国オックスフォード生まれ。62年アダム・ダルグリッシュ警視シリーズ第1作『女の顔を覆え』を発表してデビュー。71年『ナイチンゲールの屍衣』、75年『黒い塔』、86年『死の味』(本書)で三度英国推理作家協会(CWA)賞シルヴァー・ダガー賞を受賞。87年には同賞のダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)、99年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞巨匠賞など、権威ある賞を多数受賞している。ほかに『神学校の死』『殺人展示室』『灯台』『秘密』『高慢と偏見、そして殺人』(以上ハヤカワ・ミステリ)などを発表し高い評価を受けた。2014年没。
緻密な構成と重厚な筆致による本格ミステリによって、数多くの権威ある賞を受賞してきたP・D・ジェイムズ。そんな彼女によるアダム・ダルグリッシュ警視シリーズの一つの到達点とも言える本書を、お見逃しなく!
とてもカッコいいダルグリッシュ警視が描かれた表紙が目印です!
【書誌情報】
■タイトル:『死の味〔新版〕上・下』
■著訳者:P・D・ジェイムズ/青木久惠訳
■本体価格:各1,220円(税抜)■発売日:2022年2月16日
■ISBN: 9784150766191(上巻)、9784150766184(下巻)
■レーベル:ハヤカワ・ミステリ文庫
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