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特集『IQ』①ミステリ新人賞三冠! 日系アメリカ人作家のデビュー作登場


現代ロサンゼルスの暗黒街を往く、新たなる名探偵が登場! ハヤカワ・ミステリ文庫より好評発売中のジョー・イデ『IQ』をご紹介します。

◆『IQ』とは?

 ヒップホップ文化のメッカにしてギャング抗争が渦巻くロサンゼルス南部を舞台に、コナン・ドイルの《シャーロック・ホームズ》にインスパイアされた新たな私立探偵小説が登場です。黒人青年探偵のアイゼイア・クィンターベィ、通称“IQ”を主人公とした本書は、刊行されるやいなやデビュー作にも関わらず米《ニューヨーク・タイムズ》や英《ガーディアン》の書評で絶賛を浴びました。2017年にはアメリカ私立探偵作家クラブ賞(シェイマス賞)を筆頭に、アンソニー賞、マカヴィティ賞ほか、各ミステリ文学賞の最優秀新人部門を立て続けに受賞。さらにはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞および英国推理作家協会(CWA)賞にもノミネートされるなど、海外ミステリ最注目の作品です。

◆あらすじ

 ロサンゼルスに住む黒人青年のアイゼイアは、周囲から「IQ」とあだ名される探偵だ。ある事情から大金が必要になった彼は、腐れ縁の元ギャングからの口利きで、大物ラッパーから仕事を請け負うことに。だがその依頼内容とは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ」という異様なものだった! 奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。そんな彼が探偵として生きる契機となった凄絶な過去とは――。二つの時間軸から新たなる‶シャーロック・ホームズ〟の誕生と活躍を描く、ミステリ新人賞三冠受賞作!


◆著者紹介


ジョー・イデ JOE IDE 
日系アメリカ人。ロサンゼルスのサウスセントラル地区出身。政治学者のフランシス・フクヤマは従兄にあたる。大学卒業後は教師、NGO、アパートの管理人、脚本家などさまざま職業を経て、2016年に本書で作家デビューした。2017年には〈IQ〉シリーズの第2作『Righteous』を発表、米《ウォール・ストリート・ジャーナル》紙にて同年ベスト・ミステリに選出された。現サンタモニカ在住。

※書影はAmazonにリンクしています

本noteでは『IQ』の解説や試し読みを掲載予定。どうぞお楽しみに!
【書誌情報】
タイトル:『IQ』
原題:IQ
著者:ジョー・イデ
訳者:熊谷千寿
本体価格 : 1,060円+税/発売中
ISBN : 9784151834516
レーベル名 : ハヤカワ・ミステリ文庫