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人生の滋味を描く名手アン・タイラーが贈る、不器用な中年男性のやり直しの物語『この道の先に、いつもの赤毛』(3月16日発売)

英国で最高の文学賞であるブッカー賞。その2020年の候補作となった、アン・タイラー『この道の先に、いつもの赤毛』(原題:Redhead by the Side of the Road)が3月16日に発売されます。翻訳を手掛けるのは、エリザベス・ストラウト『オリーヴ・キタリッジの生活』などを訳されている小川高義さん。アン・タイラーらしいユーモラスで滋味深い仕掛けが光る作品です。

『この道の先に、いつもの赤毛』
装画/カシワイ 装幀/田中久子

◎本書に寄せられた賛辞

繊細で感動的……タイラーの文体は相変わらず生命力にあふれている──Vanity Fair

なんという心地よさ……タイラーはマジシャンだ……彼女の小説を読み終わると、人生そして、他者との距離が近くなる──The Mail on Sunday(UK)

アン・タイラーの新作を読むのに絶好のタイミングがあるとすれば、それは今しかない──People

◎あらすじ

ボルティモア郊外で、コンピューターの便利屋をしながら独り暮らす43歳のマイカ・モーティマー。人付き合いの少ない彼は、毎朝7:15になるとランニングに出かけ、その後シャワー、朝食、掃除……というように決まった日課を守って毎日を過ごしている。

そんなある日、マイカの息子だと名乗る青年が彼の元を訪れる。さらに、恋仲の女性には、とあるすれ違いで別れを告げられ──。

予想外の出来事が続き、日常のテンポがズレ始めたマイカの行き着く先とは。

◎アン・タイラー

1941年、米国ミネソタ州ミネアポリス生まれ。1983年に『ここがホームシック・レストラン』でピュリッツァー賞(小説部門)とPEN/フォークナー賞の最終候補に。1985年には『アクシデンタル・ツーリスト』で全米批評家協会賞を受賞、『ブリージング・レッスン』で1989年のピュリッツァー賞を受賞した。20作目の長篇となるA Spool of Blue Threadで2015年のブッカー賞最終候補に。2020年に発表された本書は、同年のブッカー賞の候補作となった。ボルティモア在住。

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『この道の先に、いつもの赤毛』は3月16日発売です。