【6月19日発売】野崎歓氏、絶賛!アフリカ文学の最先端にして、英国最高峰ブッカー賞受賞作『約束』(デイモン・ガルガット/宇佐川晶子訳)
●あらすじ
アパルトヘイト以前・以後――
社会変革の渦中で激動する「奇跡の国」南アフリカ。
プレトリアで農場を営む白人のスワート一家と
その黒人メイドとの間に交わされた土地をめぐる約束が、
30年以上にわたり一家の運命を翻弄する。
●評価
「過去を水に流すことのできない人びと」とともにあること。それが文学にとっていかに大切なことかを実感させてくれる小説(本書解説より)──野崎歓(フランス文学者)
この世界に真の正義は存在するのか──デイモン・ガルガットは南アフリカの歴史と人類そのものに対して、そう問いかける。この問いへの本作の向き合い方こそ、賞にふさわしい達成である──チゴズィエ・オビオマ(小説家、ブッカー賞選考委員)
●著者について
1963年、南アフリカ・プレトリア生まれ。小説家、劇作家。ケープタウン大で演劇を学びながら、17歳という若さで小説家デビュー。その後、『The Good Doctor』、『In A Strange Room』(どちらも未訳)でそれぞれブッカー賞の最終候補に選出。第九作目となる本書『約束』が2021年のブッカー賞を受賞。ナディン・ゴーディマー、クッツェーにつづく、南アフリカ出身の作家で3番目のブッカー受賞者となった。ケープタウン在住。
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