5月8日、2023年のピュリッツァー賞受賞作が発表され、早川書房から5月26日に刊行予定の『トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来―』(エルナン・ディアズ/井上里訳)がフィクション部門を受賞しました。ピュリッツァー賞フィクション部門といえば、過去にはコーマック・マッカーシー『ザ・ロード』やコルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』、ヴィエト・タン・ウェン『シンパサイザー』、ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』など、名作ばかりが受賞してきた文学賞です。『トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来―』も、発売直後から数多くの媒体のベストブックに名を連ね、オバマ元大統領の推薦図書に入ったり、カーカス賞やジョン・アップダイク賞を受賞したりと話題になっていた小説です。