早川書房激推し! 本年刊行予定の華文ミステリをご紹介!
去る2月15日に行舟文化・文藝春秋・早川書房の三社合同で開催された「この華文ミステリがアツい!」。各社が今年イチオシの華文ミステリをアピールしたそのイベントにて、早川書房が猛プッシュした作品をこちらのnoteでもご紹介いたします。
『死亡通知単(仮)』(周浩暉 著/稲村文吾 訳)
劇場型シリアルキラーと警察との死闘! 華文ミステリの最高峰、ついに邦訳!
2002年、有能で知られた刑事が何者かによって命を落とす。それは復讐の女神の名前を冠す殺人鬼〈エウメニデス〉による処刑のはじまりだった。死すべき罪人の名前をネット上で募り、予告殺人を繰り返すこの劇場型シリアルキラーから、挑戦状を受け取った刑事羅飛(らひ)は、チームを立ち上げて事件を食い止めようと奔走するが……。果たして〈エウメニデス〉は何者か。そして羅飛も関係した18年前のもうひとつの事件とは――?
中国ではシリーズ累計120万部突破。2014年には中国のソーシャルメディア大手からドラマ化され、ストリーミングサービスでは24億(!)再生を超えた超人気作がついに日本上陸です。
2020年7月 ハヤカワ・ミステリより発売予定!
『文学少女対数学少女』(陸秋槎 著/稲村文吾 訳)
ガールミーツガールにして、数学×作中作×後期クイーン問題!? 異色構成の連作ミステリ
文学好きで自ら創作もする女子高生の陸秋槎は、書き上げた犯人当てのミステリを数学の天才として知られる同級生、韓采芦にチェックしてもらおうとする。ところが彼女は作者の陸さえ予想だにしない真相を導き出し……。
前漢を舞台にした長篇『元年春之祭』、一転して現代の高校を舞台にしたリリカルなミステリ『雪が白いとき、かつそのときに限り』といった本格作品で日本の読者を瞠目させた華文ミステリ界の俊英、陸秋槎。その最新作『文学少女対数学少女』は、収録作がいずれも作中作という異色構成の連作ミステリです。後期クイーン問題への意識を通奏低音に、少女たちの青春と謎解きが描かれる本作、是非ご期待ください!
2020年冬 小社より発売予定!
超王道の警察VS殺人鬼のサスペンスと、超ユニークにして最先端の本格ミステリが並び立つ形になりました。イベントのビブリオバトルで優勝した陳漸『西遊八十一案 大唐泥犂獄』&唐隠『大唐懸疑録 蘭亭序コード(仮)』(いずれも行舟文化)、そして『13・67』『ディオゲネス変奏曲』で知られる陳浩基の『網内人』(文藝春秋)など今年は翻訳ミステリ界全体で華文ミステリ・ムーブメントがアツい! どうぞお読み逃しなく!