【開催09/29 Sun】『七つの殺人に関する簡潔な記録』に関する濃密な対話(旦敬介×牧野直也)
ボブ・マーリー暗殺未遂事件を題材とし、ジャマイカ出身作家としては史上初のブッカー賞受賞作となった『七つの殺人に関する簡潔な記録』(マーロン・ジェイムズ、旦敬介訳 原題A Brief History of Seven Killings)。
本書をめぐって、訳者の旦敬介さんと、そして『レゲエ入門/世界を揺らしたジャマイカ発リズム革命』の著者である牧野直也さんによる対話を下北沢のB&Bにて行います。
マーロン・ジェイムズが描いたジャマイカの苛烈なギャング同士の抗争、その背景となるキングストンのゲットー、ボブ・マーリーという存在、レゲエやラスタファリアニズムなどについてお話いただきます。
音楽だけにとどまらない、お二人の濃ゆいトークをお楽しみください!
(リンクは、Amazonにリンクしています)
『七つの殺人に関する簡潔な記録』マーロン・ジェイムズ/旦 敬介訳
/早川書房/好評発売中
■イベント概要
日 時:2019年9月29日(日)15:00~17:00 (14:30開場)
会 場:本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
入場料:■前売1,500yen + 1 drink order ■当日店頭2,000yen + 1 drink order
ご予約:こちら
【出演者プロフィール】
旦敬介(だん・けいすけ)
作家・翻訳家。ラテンアメリカ文学、アフロ・ラテンアメリカ文化研究。1984年-85年、メキシコ・シティに留学。その後、英語・スペイン語・ポルトガル語の文芸翻訳をしながら、「ブルータス」「ガリバー」「エスクァイア」などの雑誌で「トラベル・ライター」として働いた。1991年、マドリードへ移住。1992年、ケニア共和国ナイロビに転居。以後96年まで、ナイロビとブラジル北東部バイーア州サルヴァドールの間を往復しながら暮らした。93年に1人目の息子がナイロビで生まれ、97年に2人目の息子が千葉県幕張で生まれた。2001年から明治大学法学部で教えはじめ、2008年から同大学国際日本学部。2012年バイーア、2013年ベナン共和国コトヌーで「ブラジル帰還人」調査。
牧野直也(まきの・なおや)
1952年、東京生まれ。和光大学人文学部文学科卒業、同専攻科修了。専門は鎌倉期の仏教思想、中国訳経史研究。日本古代思想史に関する事典・年表の執筆と編集、商業誌のコピーライターなど幅広い仕事に携わる一方、自己のバンドとレーベルを立ち上げ活動。1998年3月から2000年7月まで音楽の源郷を訪ねて世界一周の旅を敢行、アイルランド、メキシコ、キューバ、ジャマイカ、ブラジル、アフリカ、インドなどを歴訪。帰国後、音楽研究の執筆活動に入る。2005年に最初の著書『レゲエ入門』を音楽之友社から刊行。DVD『BOB MARLEY / SPIRITUAL JOURNEY』(ナウオンメディア、2007年)の解説、北中正和監修『世界は音楽でできている』(音楽出版社、2012年)の分担執筆などのほか、ジャズ論『リマリックのブラッド・メルドー』(2017年)、改訂新版『レゲエ入門』(2018年)がともにアルテスパブリッシングから刊行されている。
■あらすじ
1976年12月3日、レゲエ・スターにしてジャマイカの英雄ボブ・マーリーが襲撃された。その日は、高まる政治的緊張を鎮めるためのコンサートの2日前であり、総選挙が控えていた。
ボブ・マーリーは一命を取り留めるものの、暴力は加速する。国を二分し、やがてアメリカ合衆国をも巻き込んでゆく。襲撃したギャング、裏で操る政治家、CIA工作員、アメリカ人記者、事件を目撃してしまった女性、さらには亡霊まで、70名以上の人物が闘い、血に塗れながら己が見た真実を語る。
現実の事件をもとに、語られざる歴史をつむぐ途方もない野心、禍々しくも美しいディテール、多彩に鳴り響く音楽的文体に、世界の文学ファンが狂喜した! ジャマイカ出身の作家では史上初のブッカー賞を受賞した巨篇。
本書はブッカー賞以外にも、カリブ文学OCMボーカス賞、アメリカン・ブック・アワード、ミネソタ文学賞、アニスフィールド・ウルフ賞、グリーン・カーネーション賞などを受賞。
さらに、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストほか15の媒体の年間ベストブックに選出されています。