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【宮部みゆきさんの書評で話題に】ミステリ新人賞三冠の大作! アンジー・キム『ミラクル・クリーク』

 今月の読売新聞に掲載された作家・宮部みゆき氏による書評で注目を集めている法廷ミステリ『ミラクル・クリーク』
 ミステリ界の最高権威であるエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)をはじめ、ミステリ新人賞三冠を成し遂げた本作はいったいどんな作品なのか? ご紹介いたします。

ミラクル・クリーク


〇あらすじ


 物語の舞台はアメリカ合衆国バージニア州郊外の小さな町ミラクル・クリーク。この町に移ってきた韓国人のユー一家が経営する高気圧酸素治療施設〈ミラクル・サブマリン〉で火災が発生した。酸素治療中だった子どもヘンリー・ワードと、子どもに治療を受けさせるために同伴していたキット・コズラウスキーが命を落とす。その後、火災は人為的なものであることが判明。ヘンリーの母親であるエリザベス・ワードが逮捕され、翌年裁判が開かれる。自身らも火災に巻き込まれ重傷を負ったユー一家をはじめ、患者たちや施設の関係者の心理を丹念に追いながら、事態は意外な展開を迎える。悲劇にいたるまでの彼らの過去と秘密とは? 障害や難病の治療に「奇跡」を期待されたこの施設に、いったい何が起きていたのか──?

〇著者について


 著者のアンジー・キムは十一歳のときに韓国のソウルからアメリカ合衆国ボルチモアの郊外へ移住。その後スタンフォード大学、ハーヴァード・ロースクールへと進み、バラク・オバマ元大統領がつとめたことでも知られる《ハーヴァード・ロー・レビュー》の編集長に就任しました。その後、法律事務所のウィリアムズ&コノリーで法廷弁護士として活躍。執筆活動としてグラマー・エッセイ・コンテストやウォバッシュ賞のフィクション部門で大賞を受賞し、《ヴォーグ》《ニューヨーク・タイムズ》など数多くの刊行物やオンラインマガジンに掲載されました。著者と編集者サラ・クライトンとの対談によれば、本作で描かれる高気圧酸素治療は、難病を抱える息子の治療法を探しているときに知ったものであるとのこと。

〇異例の三冠達成&法廷ミステリ界の巨匠激賞!
 

 本作はアメリカで二〇一九年四月に刊行されると《ニューヨーク・タイムズ》や《ワシントン・ポスト》などの書評で高い評価を受け、法廷ミステリの巨匠スコット・トゥローからは〝『ミラクル・クリーク』には読みはじめから心をわしづかみにされた。みごとな筆致で描かれたすばらしいリーガル・サスペンスであり、巧みなフーダニットでもある〟と激賞されています。
 二〇二〇年にアメリカ・ミステリ界の権威であるエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)の最優秀新人賞を受賞。さらに国際スリラー作家協会新人賞とストランド・マガジン批評家賞を受賞し、ミステリ文学賞の新人賞三冠を果たしました。難病を持つ子と親、代替医療、人種差別……シリアスなテーマを巧みに描く傑作、ぜひお読みください。

【書誌情報】


■タイトル:『ミラクル・クリーク』
■著訳者:アンジー・キム/服部京子訳 
■本体価格:2,200 円(税抜) ■ISBN: 9784150019617
■レーベル:ハヤカワ・ミステリ(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
※書影等はAmazonにリンクしています

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