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世界中の名探偵が集結! ハヤカワ・ジュニア・ミステリ刊行開始。第1弾は、アガサ・クリスティーの傑作10作品

2020年3月、「ミステリの早川書房」が児童書レーベルを創設。ハヤカワ・ジュニア・ミステリでは、70年にわたって翻訳ミステリを刊行してきた経験を活かし、ナゾとき×キャラクター×物語、どの点をとってもすぐれた作品を小学生に向けてとどけます。

読者とおなじ年ごろの子ども探偵から、どんな事件も解決するレジェンドまで、世界中の名探偵が集まります!

累計20億部、100年読み継がれるクリスティーの傑作

第1弾は、アガサ・クリスティーの傑作長篇10作品。

今年2020年は、クリスティーの生誕130周年、作家デビュー100周年。近年は『オリエント急行殺人事件』を筆頭に、作品の映画化・ドラマ化がつづき、家族で観たという方も多くいるでしょう。この記念すべき年、絶好のタイミングで「新しい世代との出会いをつくる」のがこの作品集です。

クリスティー作品は、日本でも幾世代にわたって読まれてきました。児童書版の名作集ではじめて読んだという人も多いはず。

クリスティーの魅力はとにかく〝小説を書くのがうまい〟こと。平易で読みやすく、それでいて奥深い文章表現。人物造形とその関係性の妙。劇的な演出。そして抜群のエンターテインメント性から、あらゆる時代の子どもたちを楽しませてきました。

このジュニア版は、ベテラン翻訳家による、作品本来の魅力を伝える完訳です(小学4年生以降に習う漢字にはルビ付き)。

お子さんに、読書の楽しみ、ミステリの面白さを伝えるにはぴったりのシリーズ。

「ミステリの女王」を記念する2020年に、親子、そして祖父母と孫でおなじ作品を読んで、感想を語りあうのはいかがでしょうか。

刊行ラインナップ

2020年3月
①『オリエント急行の殺人』(山本やよい 訳) 
密室となった列車内の大胆なトリックにポアロがいどむ。
②『そして誰もいなくなった』(青木久惠 訳) 
脱出不可能な孤島で、何者かに男女がつぎつぎ殺されてゆく......。

2020年4月発売
③『メソポタミヤの殺人』(田村義進 訳)
古代文明の眠る地で起きた異変にポアロの推理は?
④『パディントン発4時50分』(小尾芙佐 訳) 
死体が消えた? ミス・マープルが秘策で真相を暴く。

2020年5月発売
⑤『雲をつかむ死』(田中一江 訳) 
航空機内でおこった奇妙な殺人に、ポアロの推理がさえる。
⑥『秘密機関』(嵯峨静江 訳) 
若いカップル、トミーとタペンスが国際陰謀事件に挑戦。

2020年6月発売
⑦『ABC殺人事件』(田口俊樹 訳) 
姿なき連続殺人犯と、名探偵ポアロの死闘。
⑧『予告殺人』(羽田詩津子 訳) 
新聞で予告された殺人に、ミス・マープルが挑む。

2020年7月発売
⑨『ナイルに死す』(佐藤耕士 訳) 
悠久のナイル、ポアロがいどむロマン満点の事件。
⑩『茶色の服の男』(深町眞理子 訳)
サスペンス満点に展開するスパイものの傑作。


ハヤカワ・ジュニア・ミステリ、今後の展開①

2020年8月刊行予定
M.G.レオナルド&サム・セッジマン『列車探偵ハル 王室列車の宝石どろぼうを追え!(仮)』武富博子訳
『オリエント急行の殺人』にオマージュをささげた列車ミステリシリーズ。11歳の少年ハルが、紀行作家のおじさんと一緒に乗り込んだ世界の有名鉄道で起こる難事件を解決!

そのほか、チームワーク抜群の子ども5人組が村の難事件にいどむ探偵ものや、スパイ×バレエの異色作などなど、クラシックも現代の作品もおとどけする予定です!

まだあるぞ! ハヤカワ・ジュニア・ブックス

早川書房の児童書は、ミステリだけではありません。
恐竜や人体の科学をあつかうサイエンスが2020年秋に、SFファンタジイが2020年末~2021年初頭に始動予定。

ミステリをくわえた4つのジャンルが合わさることで、早川書房の児童書レーベル〈ハヤカワ・ジュニア・ブックス〉の全貌が明らかになります。ご期待ください!

◉ハヤカワ・ジュニア・ブックスの連載


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