【早川書房、2022年ミステリ注目作】翻訳ミステリ史上、最高のラスト1行。8月刊クリス・ウィタカー『われら闇より天を見る』【8月17日発売!】
翻訳ミステリ史上、最高のラスト1行。
この町に生きる人たちは、誰もが秘密と後悔を抱いている。
悲劇の渦に巻き込まれた少女が見つけた胸を打つ真実とは――
英国推理作家協会賞最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)受賞の『われら闇より天を見る』がとうとう8月17日に発売となります。
今年もっとも心揺さぶること間違いなしの現代犯罪小説の金字塔。早川書房の2022年ミステリ最大の注目作、お見逃しなく!
●あらすじ
「それが、ここに流れてるあたしたちの血。あたしたちは無法者なの」
アメリカ、カリフォルニア州。海沿いのケープ・ヘイヴンという町に、ダッチェスという少女がいた。
母親は酒に溺れ、弟はまだ幼い。崩壊しかけた家庭を一人で支えるダッチェスは「無法者」を自称し、世間の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた。
一方、この町の警察署長ウォークは過去に囚われたまま生きている。かつて起きた事件――ダッチェスの叔母にあたる女性が死亡した事件で、彼の親友ヴィンセントが逮捕された。その決め手となったのがほかならぬウォークの証言だった。
事件から三十年後のいま、ヴィンセントが町へ帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱し、ダッチェスとウォークをも巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が……。苛烈な運命に翻弄されながらも、少女がたどり着いたあまりにも哀しい真相とは――?
●本作の読みどころ
英国推理作家協会最優秀長篇(ゴールド・ダガー)を受賞し、2021年のミステリのトップに輝いた本書は、青春小説、ロード・ノヴェル、少女の成長の物語と様々な切り口から読むことができます。もちろん、謎解きミステリとしても最上級の小説です。
序盤から張られていた伏線は、余すところなく回収され、読む者の胸を打つ真相へとつながっていきます……。そして、翻訳ミステリ史上最高のラスト1行へと――。
早川書房が自信をもってお送りする今年もっとも注目のミステリ。ご期待ください!
●本書の登場人物表&家系図を公開!
さらに、本書の登場人物表と、物語の中核をになうラドリー家の家系図を公開します! 登場人物たちがどのような物語を織り成すのか? この家系図がどのように関わってくるのか? 刊行までお楽しみにお待ちください!
●著者について
クリス・ウィタカ―
ロンドン生まれの作家。ファイナンシャル・トレーダーを経て、2016年に『消えた子供 トールオークスの秘密』で作家デビューし、翌年の英国推理作家協会賞新人賞を受賞。2021年には『われら闇より天を見る』(本書)で英国推理作家協会賞最優秀長篇賞を受賞する。
●書誌情報
『われら闇より天を見る』
クリス・ウィタカ―/鈴木恵訳
解説:川出正樹
四六判並製単行本
本体予価:2300円+税
ISBN:978-4-15-210157-0
予定ページ数:516ページ前後(編集中)
発売日:2022年8月17日