おならで事件を解決する子どもたちと博士の大冒険『プロクター博士のおならパウダー』ハヤカワ・ジュニア・SF
早川書房では、9月16日に『プロクター博士のおならパウダー』を刊行します。今年5月に『12歳のロボット』ではじまった小中学生のレーベル「ハヤカワ・ジュニア・SF」第2弾です。
『プロクター博士のおならパウダー』
ジョー・ネスボ/神戸万知 訳
ながとしやすなり 絵
対象年齢:小学校低学年(2年生)から
320ページ・四六判ソフトカバー
著者は、《刑事ハリー・ホーレ》シリーズや『その雪と血を』などの著者ジョー・ネスボ。血と暴力あふれるノワールな作風で知られていますが、本書は、おバカでちょっとお下品な発想と友情あふれる児童書です。
おさない娘さんのリクエストにこたえて作ったお話なのだとか。
花粉症をとめる薬をつくるはずが、おならが出る薬をつくってしまった(なぜ!?)という博士と、子どもたちによる冒険SFです。
あらすじ
10歳のニリーは、引っ越してきたばかり。でもすぐに、リサとプロクター博士という友達ができた。ニリーとリサも手伝って、博士のふしぎな発明品が完成! 飲むと、おならが出る粉、おならパウダーだ。なんと空も飛べる! この粉のおかげで、ニリーとリサは学校の人気者に。ところが、粉のうわさを聞いて、近所の悪ガキたちが盗みにきた!?
本文のサンプル
大きな文字(16Q、約11.4pt)で、小学校2年生で習う漢字からふりがなをふっています。1章も短く区切ってあるので、毎日の読書にもぴったりです。
はやくも大人気! みんなのかんそう
読者モニターのみなさんから熱い感想がとどいています。
「おならでそらをとんでみたい」(ともみんさん、年長)
「ニリーとともだちになれたらうれしい」(ちかなぞさん、小1)
「もしおならパウダーがあったらいそいでいるときに、おならで行く。うちゅうりょ行をする」(いちまるさん、小3)
「ハラハラして、先が楽しみで、どんどん読んだ!」(こつめちゃんさん、小3)
「息子は読書が好きではないのですが、この本は途中から一気に読み終えました。『おなら』の威力を思い知りました」(小4、保護者)
著者紹介
写真:Thron Ullberg
ジョー・ネスボ
1960年ノルウェー、オスロ生まれ。主な作品に、『ザ・バット 神話の殺人』(集英社)、『その雪と血を』『真夜中の太陽』(早川書房刊)など。『プロクター博士のおならパウダー』がはじめての児童書。娘に語り聞かせるために、この物語を考えた(本書の訳者あとがき参照)。シリーズは40の言語に翻訳され、世界じゅうで200万部を突破した。
訳者略歴
神戸万知(ごうど・まち)
東京都出身 ニューヨーク州立大学卒 白百合女子大学大学院博士課程満期退学 神奈川大学、白百合女子大、成城大学非常勤講師 翻訳家・作家 訳書にヘレン・リプスコム『スパイ・バレリーナ』、アン・ブライアント〈バレリーナ・ドリームズ〉シリーズ他多数 著書に『世界一のパンダファミリー』他
イラストレーター略歴
ながとしやすなり
漫画家 コロコロコミックなどで連載 主な作品に『うちゅう人 田中太郎』、『ゾゾゾ ゾンビーくん』、『けだまのゴンじろー』他
書籍概要
『プロクター博士のおならパウダー』
ジョー・ネスボ 神戸万知 訳 ながとしやすなり 絵
対象年齢:小学校低学年(2年生)から
四六判ソフトカバー、320ページ、小学校2年生以上の漢字にルビ