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日本SFの知られざる傑作を贈る。伴名練=編《日本SFの臨界点》2021年版:全目次

○これまでのあらすじ(担当編集より)


○2021年版『日本SFの臨界点』全目次

日本SFの臨界点_中井紀夫_帯

『日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽』

【収録作】
「山の上の交響楽」
「山手線のあやとり娘」
「暴走バス」
「殴り合い」
「神々の将棋盤」
「絶壁」
「満員電車」
「見果てぬ風」
「例の席」
「花のなかであたしを殺して」
「死んだ恋人からの手紙」

著者あとがき 
解説 奇想と抒情の奏者──中井紀夫の軌跡/伴名練

『日本SFの臨界点[恋愛篇・怪奇篇]』に続き、SF作家・伴名練が今この時代、最も読んでほしい作家の傑作群を全力で編纂する新シリーズ。第1弾は奇想文学の名手、中井紀夫。山頂の楽堂でたったひとつの交響楽を数百年にわたり演奏し続ける楽団を描いて、星雲賞を受賞した表題作のほか、不思議な少女とのささやかな出逢いを描く「山手線のあやとり娘」書籍初収録作の「花のなかであたしを殺して」など全11篇。デビューからの全軌跡を辿る超充実の巻末解説を併録!

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日本SFの臨界点_新城カズマ_帯

『日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人』

【収録作】
「議論の余地はございましょうが」
「ギルガメッシュ叙事詩を読みすぎた男」
「アンジー・クレーマーにさよならを」
「世界終末ピクニック」
「原稿は来週水曜までに」
「マトリカレント」
「ジェラルド・L・エアーズ、最後の犯行」
「月を買った御婦人」
「さよなら三角、また来てリープ」
「雨ふりマージ」

著者あとがき 
解説 ゲームマスター・新城カズマは情報圏を遊歩する/伴名練

19世紀後半のメキシコ帝国。公爵令嬢が求婚者たちに要求したのは夜空に浮かぶ〈月〉の献上だった――婚姻のために月世界への技術開発競争が勃発する歴史改変SFの表題作ほか、ベーシック・インカムを扱った先進的作品「議論の余地はございましょうが」人が架空人=フィクションになることを選んだ青春譚「雨ふりマージ」など全10篇を収録。膨大な活動を伴名練が纏め上げた解説3万字を併録する、著者初の個人傑作選!

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日本SFの臨界点 石黒達昌_帯

日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女
8月18日(水)発売予定

【収録作】
「希望ホヤ」
「冬至草」
「王様はどのようにして不幸になっていったのか?」
「アブサルティに関する評伝」
「或る一日」
「ALICE」
「雪女」
「平成3年5月2日,後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士,並びに,」

著者あとがき
解説 最も冷徹で、最も切実な生命の物語──石黒達昌の描く終景/伴名練

1926年の北海道、ある医師の診療所に運ばれてきた女は特異な症状を示していた……圧巻の幻想SF「雪女」、人の血液を養分とする異様な植物をめぐって科学という営為の光と影を描いた「冬至草」のほか、論文捏造事件を予見した「アブサルティに関する評伝」架空生物ハネネズミを横書き論文形式で語り大江健三郎・筒井康隆に絶賛された芥川賞候補作など、伝説的作家による全8篇を集成! 伴名練渾身の解説40p超を併録。

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『日本SFの臨界点』シリーズは、すべて電子書籍版同時配信です。

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○関連記事:より詳しく知りたい方へ

○各巻初出一覧

★『中井紀夫 山の上の交響楽』
「山の上の交響楽」(SFマガジン1987年10月号、早川書房)
「山手線のあやとり娘」(SFアドベンチャー1988年1月号、徳間書店)
「暴走バス」(SFアドベンチャー1988年2月号、徳間書店)
「殴り合い」(SFアドベンチャー1991年12月号、徳間書店)
「神々の将棋盤」(SFマガジン1994年3月号、早川書房)
「絶壁」(SFマガジン1995年11月増刊号、早川書房)
「満員電車」(SFアドベンチャー1988年11月号、徳間書店)
「見果てぬ風」(SFマガジン1987年3月号、早川書房)
「例の席」(SFの本第9号、1986年、新時代社)
「花のなかであたしを殺して」(SFマガジン1990年4月号、早川書房)
「死んだ恋人からの手紙」(SFマガジン1989年6月号、早川書房)

『新城カズマ 月を買った御婦人』
「議論の余地はございましょうが」(SFマガジン2010年2月号、早川書房)
「ギルガメッシュ叙事詩を読みすぎた男」(まんたんブロード2007年4月号、毎日新聞社)
「アンジー・クレーマーにさよならを」(SFマガジン2005年7月号、早川書房)
「世界終末ピクニック」(まんたんブロード2007年9月号、毎日新聞社)
「原稿は来週水曜までに」(群雛NovelJam2017年2月、NPO法人日本独立作家同盟 ※電子書籍)
「マトリカレント」(『NOVA2』、2010年7月刊、河出文庫)
「ジェラルド・L・エアーズ、最後の犯行」(小説推理2010年3月号、双葉社
「月を買った御婦人」(SFマガジン2006年2月号、早川書房)
「さよなら三角、また来てリープ」(『マップス・シェアードワールド -翼あるもの-』2008年2月刊、SBクリエイティブ・GA文庫)
「雨ふりマージ」(SFマガジン2009年10月号、早川書房)

『冬至草/雪女』
「希望ホヤ」(SFマガジン2002年3月号、早川書房)
「冬至草」(文學界2002年5月号、文藝春秋)
「王様はどのようにして不幸になっていったのか?」(〈小説トリッパー〉1996年夏季号、朝日新聞出版)
「アブサルティに関する評伝」(すばる2001年11月号、集英社)
「或る一日」(文學界1999年3月号、文藝春秋)
「ALICE」(〈海燕〉1995年6月号、福武書店)
「雪女」(『人喰い病』2000年、角川春樹事務所)
「平成3年5月2日,後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士,並びに,」(海燕1993年8月号、福武書店)

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