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【佐藤究さん、高橋源一郎さん、中島京子さん、雪下まゆさん推薦!】『同志少女よ、敵を撃て』著者・逢坂冬馬による、待望の第2長篇『歌われなかった海賊へ』【10月18日発売】

2021 年11月、アガサ・クリスティー賞を受賞して刊行された逢坂冬馬のデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』は、翌年の本屋大賞を受賞し、累計50万部を突破するベストセラーになりました。その逢坂による待望の第2長篇『歌われなかった海賊へ』を、いよいよ10月18日に刊行します!

今回、『歌われなかった海賊へ』について佐藤究さん、高橋源一郎さん、中島京子さん、雪下まゆさんにご推薦いただきました! 本記事では4名の推薦コメントをご紹介いたします。

『歌われなかった海賊へ』逢坂冬馬 書影
(装画:雪下まゆ)

推薦コメント

クラシックな教養小説が持っていた空気感と、破壊的な戦争小説のハイブリッド。逢坂冬馬は途方もない仕事をやってくれた。

──佐藤究(小説家)

みごとに蘇った、八十年近くも前のドイツの少年少女たちの切ない戦いの物語。でも、ぼくにはわかった。これは、今の、今の、今の、ぼくたち自身の物語なんだ。

──高橋源一郎(作家)

一気読み必至!
青春のまばゆさとともに、記憶を受け継ぐ者に投げられた問いが深く胸に残った。

──中島京子(小説家)

自分と異なる人に対する恐れや嫌悪は、無知から生じる。分断にあふれる世の中、私たちは何を選択し生きていくべきか、本書は考えさせてくれる。

──雪下まゆ(作家)

あらすじ

「隣の町に、ナチスの強制収容所があると知ったら、あなたはどうしますか?」

ナチ・ドイツの抑圧に反抗した少年少女の物語。
1944年、ヒトラーによるナチ体制下のドイツ。密告により父を処刑され、居場所をなくしていた少年ヴェルナーは、エーデルヴァイス海賊団を名乗るエルフリーデとレオンハルトに出会う。彼らは、愛国心を煽り自由を奪う体制に反抗し、ヒトラー・ユーゲントにたびたび戦いを挑んでいた少年少女だった。ヴェルナーらはやがて、市内に敷設されたレールに不審を抱き、線路を辿る。その果てで「究極の悪」を目撃した彼らのとった行動とは。
差別や分断が渦巻く世界での生き方を問う、歴史青春小説。

【エーデルヴァイス海賊団とは】
第二次大戦時、ナチ体制下唯一の青少年組織であるヒトラー・ユーゲントに反抗して、全国で自然発生的に生まれた少年少女たちのグループ。反戦ビラを作成したり、ヒトラー・ユーゲントに喧嘩を仕掛けたり、違法な外国のラジオを聴くなどの活動を展開した。

書誌情報

タイトル:歌われなかった海賊へ
著者名:逢坂冬馬(あいさか・とうま)
監修:田野大輔(甲南大学文学部教授/『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』共著者)
装画:雪下まゆ
定価:2,090円(税込)
判型:四六判並製
発売日:2023年10月18日
ISBN:9784152102751

著者略歴

著者近影

1985年、埼玉県生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。2021年、『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞を受賞しデビュー。同作で2022 年本屋大賞、第9回高校生直木賞を受賞した。2023年に、ロシア文学者であり実姉の奈倉有里との対談本『文学キョーダイ‼︎』が刊行された。