がん、認知症、生活習慣病、新型コロナから健康を守る。ノーベル医学賞受賞者が推薦&全米ベストセラー『健康食大全』
がん、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、高血圧や肥満、認知症......。
これらの恐ろしい病気から健康を守る食事術を紹介する全米ベストセラー『健康食大全』が、2月17日に翻訳、刊行されました。
本書では、血管、細胞、DNA、免疫、体内の微生物のもつ、健康を守るための機能が最大まで働く方法を解説します。その範囲は、医学的エビデンスのわかりやすい説明に始まり、健康によい食材ごとの解説、日々の食生活への取り入れ方やレシピなど、まさに全方位。
日本版には、新型コロナウイルスをはじめとする感染症に負けないための免疫力強化レシピも特別に追加されています。
本ページでは、2020年以後の世界で、健康に生きたいと望む人々に向けた序文を公開します。
本書の特徴
・ハーバード卒の医学博士が提案する、医学的エビデンスにこだわった「何を食べるべきか」「どのように食べるべきか」の総合的な道しるべが学べる。
・新型コロナウイルスに備える25の免疫強化レシピ付き。
・ノーベル医学・生理学賞受賞者ルイ・イグナロが絶賛。ボノ(U2)、シンディ・クロフォード、アリアナ・ハフィントンなど各界の著名人が実践。
・取り組みやすい、著者提唱の実践法「5×5×5法」を紹介。
著訳者紹介
ウィリアム・リー
医学博士、ハーバード大学卒。自らの研究の成果を広め、人々の食生活を改善するための「血管新生財団」(The Angiogenesis Foundation)の主宰者としても知られる。主導する研究の成果は、がん、糖尿病、失明、心臓病、肥満を含む70以上の疾患の治療と予防に影響を及ぼしている。TEDでのトーク「ガンを飢えさせる食事法」は1100万以上のビューを集めたほか、メディアへの露出も多数。ハーバード大学医学部、タフツ大学、ダートマス大学に務めた経歴ももつ。
©️Roger Pelissier
田中 文
翻訳家、医師。東北大学医学部卒業。訳書にワトスン『わたしが看護師だったころ』、ムカジ―『がん―4000年の歴史―』『遺伝子―親密なる人類史―』(2021年3月文庫化)、カラニシ『いま、希望を語ろう』、オゼキ『あるときの物語』(以上早川書房刊)など。
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本書が2019年に出版されたころの世界は、健康を手に入れるための新しい方法を受け入れる用意ができていた。がんや心血管疾患、糖尿病などの非感染性疾患は現代社会におけるもっとも重大な健康問題となっていたが、製薬会社や医療制度がそれらの問題に対する解決策を生み出すまでには時間と費用がかかりすぎるうえ、すべての解決策が必ずしも効果的なわけではなかった。健康を手に入れるための方法のなかで欠けていたのは、食べ物だった。
私たちの体に本来そなわっている防御システムを活性化させるために食べ物を利用するという方法は、老化にともなって私たちの体を内側から蝕んでいく慢性疾患に対抗するための完璧な方法だということが明らかになってきたのだ。
そして2020年初め、青天の霹靂のように、COVID‐19のパンデミックが起きた。全世界が停止した。健康に対する生涯で最大の脅威、すなわちウイルスによって、人間社会が危険にさらされた。この命を脅かす病気は、体の外からやってくるため、外部からの侵入者に負けない体をつくることが人々の最大の関心事になった。
このパンデミックのなかにあって、本書はこれまでにないほど重要な意味を持つようになっている。本書で取り上げた食べ物は免疫を強化し、新型コロナウイルスをはじめとする脅威に対抗する私たちの能力を高める。これは、地球上のすべての人が目指す目標だ。本書で紹介する情報を知ることによって、コロナウイルスだけでなく、さまざまな病気と闘えるようになるのだ。このたび、新版の出版にあたって、25の特別な免疫強化レシピを新たにつけ加えた。どれもパンデミックのさなかにつくったもので、読者のみなさんにもきっと喜んでいただけると思う。
将来的には、ワクチンや治療薬によって、私たちがもとの生活を取り戻すための下地がつくられるはずだ。
しかし食べ物はいますぐ、そして、毎日、摂取できる薬なのだ。