悲劇喜劇 22年1月号 三木のり平特集に、戯曲3本収録した増大号(12月7日発売)!
12月7日発売の『悲劇喜劇』1月号は、三木のり平特集に、戯曲『もしも命が描けたら』(鈴木おさむ)、『彼女を笑う人がいても』(瀬戸山美咲)、『hana1970‐コザが燃えた日』(畑澤聖悟)を収録した増大号です!
アチャラカ喜劇から東宝ミュージカル、「放浪記」の演出、別役実作品まで、三木のり平は演劇史に確かな足跡を残しました。令和の今だからこそ三木のり平を見つめ直すことで、ある喜劇俳優の芸を検証するのみならず、昭和の演劇史の一面を明らかにできるのではないか。三木のり平の個人的なエピソードや、様々な執筆陣による論考から、三木のり平の生きた時代を眺めながら、現代に受け継がれる「喜劇」の水脈を探し当てるような特集になればと願っています。
目次
特集=三木のり平 芸の鬼
矜持と含羞 矢野誠一
哀愁の喜劇人を愛す ケラリーノ・サンドロヴィッチ 聞き手=内田洋一
のり平先生、もういない 水谷八重子
のり平先生のこと 寺田農
正月二日の客 横澤祐一
ずっと前からやってます 横内謙介
のり平さんと別役さん 林次樹
商業演劇のなかの三木のり平 神山彰
映える〈顔〉──テレビドラマの三木のり平 木原圭翔
桃屋ののり平はCMの原点である 高野光平
父から知った藝の神髄 小林のり一×矢野誠一
再録
一九九三年の邂逅 五代目中村勘九郎×三木のり平 聞き手=小田豊二
フェイントのかかった存在感 別役実
■連載
愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫
シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩
■エッセイ
OFF―OFF悲劇喜劇 平埜生成
私の衣・食・遊・住 木下晴香
「コロナ禍」での『玄朴と長英』上演現場からの報告 嵐圭史
『もしも命が描けたら』掲載に寄せて
月人と田中圭 鈴木おさむ
■戯曲
『もしも命が描けたら』 鈴木おさむ
『彼女を笑う人がいても』 瀬戸山美咲
『hana1970‐コザが燃えた日』 畑澤聖悟
■演劇時評
みなもとごろう・祐成秀樹(第一回)
東京芸術劇場『Le Fils 息子』
ケムリ研究室『砂の女』
シス・カンパニー『友達』
十月新派特別公演
ホリプロ『オリバー!』
KAAT神奈川芸術劇場『近松心中物語』
文学座『熱海殺人事件』
KAKUTA『或る、ノライヌ』
猫のホテル『ピンク』
名取事務所『灯に佇む』
■第9回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ