クロストーク

書評家・北上次郎氏『クロストーク』を「北上ラジオ」で2018年度エンタメベスト1と激賞!

耳で聞く「本の雑誌」?! 本の雑誌社の書評ラジオ番組「北上ラジオ」がYouTubeで放送中。その記念すべき第1回で、書評家・北上次郎さんが、コニー・ウィリス『クロストーク』(大森望訳)を熱烈オススメ本としてご紹介いただいています。

パートナーと感情的につながる能力を増強させる脳外科手術「EED」の処置を受けた主人公ブリディ。しかし彼女とテレパシーがつながった相手はパートナーではなく、会社で一番の変人で――というところから物語が動き出していく本作。

北上氏は読んだあとも興奮が全く冷めやらず、2018年に出たあらゆるエンタメ作品の中で本作を1位として強く推したくなったとのこと。

北上氏のコメントの一部をご紹介すると──

僕は元々ウィリスのファンじゃなくて、むしろ苦手なんだけど、『クロストーク』はその僕が読んでめちゃくちゃ面白かった

78ページで最初にビックリして、ギアが上がる部分が四回ある。物語の奥が広がってどんどん複雑になっていく

構成がとにかく絶品。ラストの一行もすごくよくてニヤニヤしちゃう

こんなに小説を読んでいて楽しいのは久しぶりじゃないかな

テレパシーものは珍しいアイデアではないわけだけど、物語の転がし方が天才的にうまい」と大絶賛。2,700円・700ページの厚みにひるまず、勇気をもって読んでほしいとおススメされています。

北上氏は、本の雑誌3月号の連載書評でも『クロストーク』をご紹介いただいているとのこと。

いやあ、素晴らしい。これほど愉しい小説を読むのは久々で、本が届いた日の夜から読み始め、ひたすら読み続けて翌日の夜に読了。ときどき食事などの休憩ははさんだけれど、一気読みとはこのことだ」と激賞!

つづきは本の雑誌3月号をぜひお読みください!

『クロストーク』
コニー・ウィリス/大森望訳
新☆ハヤカワ・SF・シリーズ