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『デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕』4/15発売! 新訳版のここに注目!

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』パート2が、全米で11月に公開決定し、話題の〈デューン〉シリーズ。その第2部『デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕』が、『デューン 砂の惑星〔新訳版〕』に続き、酒井昭伸さんの新訳で4月15日(土)に発売します。


この記事では、『デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕』に収録されている(本文以外の)内容についてご紹介します。

まず、上巻の巻頭には、著者の息子ブライアン・ハーバートによる「序文」。そして、「死刑囚房における、イクスのブロンソとの会見より、抜粋」が収録されています。旧版の冒頭には「プロローグ」として2ページの前作『デューン 砂の惑星』の要約がついていましたが、現在の底本とした原書完全版に沿ったものです。この書誌情報については、後述の「訳者あとがき」にも詳しく書いてあります。

下巻巻末には、本文の「エピローグ」に続いて、「訳者あとがき――「二十世紀のシェイクスピア」」、「用語集」、評論家の堺三保氏による「『デューン』映画化情報』が収録されています。特に訳者が本書の意義を論じた「訳者あとがき」は必読です! 「用語集」は本書に新たに登場した用語を訳者に解説いただきました。前作『デューン 砂の惑星〔新訳版〕』下巻巻末にも、原書に収録されていた用語集(こちらの用語集は45ページぶんのボリュームでした!)が訳出されていますので、あわせてご覧いただくといいのではと思います。

なお、〈デューン〉シリーズの初期三部作のもう1冊、『デューン 砂丘の子供たち』も、近日刊行予定です。どうぞお楽しみに!

ポール・アトレイデスが、惑星アラキスで帝国の権力を奪いとり、帝座について12年。彼を救世主と妄信する砂漠の民フレメンは聖戦を敢行、人類をひとつにした。だがいま、ベネ・ゲセリット、航宙ギルド、そしてベネ・トレイラクスの踊面術士フェイスダンサーら旧勢力は、糾合して皇帝への陰謀を企み、ひそかに策略の手を伸ばしていた! ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督により映画化された伝説的傑作『デューン 砂の惑星』続篇の新訳!

ポールは、その予知能力をもってしても陰謀者の策謀を止めることができないでいた。彼に忠誠を誓っているはずのフレメン内部の裏切り、名義上の皇妃イルーランの暗躍に、死から蘇ったダンカン・アイダホの偶人ゴウラを用いた計略――そんななか、ポールの愛妃チェイニーが帝座を継ぐ子を懐妊する。だが月が墜ちる幻視に苦悩するポールは、過酷な選択を迫られることに……。壮大な未来叙事詩、悲劇の第二部。

『デューン 砂漠の救世主』(上下)
Dune Messiah
フランク・ハーバート
酒井昭伸 訳
解説「『デューン』映画化情報」 堺三保
装画:加藤直之  装幀:久留一郎デザイン室
ハヤカワ文庫SF/電子書籍版
各924円(税込)
2023年4月15日発売

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