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【11月20日発売】翻訳ミステリー大賞受賞!ジョー・ネスボ『その雪と血を』作品紹介

  2016年にハヤカワ・ミステリで刊行され、同年度翻訳ミステリー大賞・読者賞をW受賞した『その雪と血を』が待望の文庫化!

北欧ノワール小説の旗手、ジョー・ネスボが自らの故郷を舞台に据えて描き出したのは、想像力が作り上げる美しい世界と容赦ない殺し合いの交錯。208ページとコンパクトながら読みごたえは充分、一気に読んだあとに深く息をついてしまう作品です。文庫化にあたって加筆いただいた、川出正樹さんによる解説も収録。粉雪に鮮血したたるクリスマスストーリーをお楽しみください。


○あらすじ
 車の運転と恐喝が下手で、惚れっぽいうえに意志薄弱。文学の知識は豊富だが、計算が苦手。そんな男、オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。麻薬組織のボス、ホフマンの指令を受けて、標的を暗殺してきた。クリスマス休暇前最後の任務としてオーラヴが請け負ったのは、浮気をしているらしいホフマンの妻の始末だった。いつも通り、淡々と準備を進めるオーラヴ。暗殺のタイミングを見極めるため、ホフマンの家の向かいに陣取って偵察をはじめる。しかし、彼女が視界に現れた瞬間、彼の運命の歯車は大きく狂いだす。標的の女に一目ぼれしてしまったオーラヴのさまよう銃口は誰に向けられるのか。敵対する麻薬組織をも巻き込みながら、彼は破滅に向かって突き進む。雪降りしきる冬のオスロで繰り広げられる、美しく凄惨なパルプ・ノワール。


○著者
ジョー・ネスボ。ノルウェー・オスロ出身のサスペンス作家。その作品は50の言語に翻訳され、全世界で4000万部を売り上げている。ノルウェー国内で人気のロックバンドDi derreのフロントマンでもある。早川書房からは2018年に『その雪と血を』の後日譚である『真夜中の太陽』(ハヤカワ・ミステリ)が刊行されている。


○カバー装画
ヤマモトマサアキ。広島生まれ、広島在住のイラストレーター。原尞『私が殺した少女』『さらば長き眠り』『天使たちの探偵』『愚か者死すべし』『そして夜は甦る』、葉室麟『オランダ宿の娘』(すべてハヤカワ文庫JA)などの挿画を担当。

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ジョー・ネスボ/鈴木恵訳『その雪と血を』
ハヤカワ・ミステリ文庫より2018年11月20日発売