あのワクチンや特効薬はどのように生まれるのか? 新薬開発の舞台裏に迫る『新薬という奇跡』6/16刊行!
2018年に刊行され好評いただいた『新薬の狩人たち 成功率0.1%の探求』。新薬という夢に賭けた人々の挑戦の歴史を、第一線で長年活躍する研究者が描き出す名著が、このたびついに文庫化!『新薬という奇跡 成功率0.1%の探求』と改題し、6/16に刊行します。
『新薬という奇跡 成功率0.1%の探求』
ドナルド・R・キルシュ&オギ・オーガス/寺町朋子訳
ハヤカワ文庫NF
ISBN:9784150505752
定価1,254円(10%税込)
推薦:仲野徹(大阪大学大学院教授)
解説:佐藤健太郎(サイエンスライター)
カバーデザイン:坂野公一(welle design)
■あらすじ
先史時代から人類は自然の中に分け入り、薬の材料となる木の根や葉などを手当たり次第に探し求めてきた。現在でも科学者の創薬プロジェクトが医薬品に結実する可能性はわずか0.1%であり、ペニシリンやアスピリンなどの薬、そして感染症に対するワクチンの数々は、まさに奇跡の所産なのだ。新薬という夢に賭けた人々の挑戦の歴史を、第一線で長年活躍する研究者が描き出す名著。『新薬の狩人たち』改題。解説/佐藤健太郎
文庫化に際し、
・仲野徹氏(大阪大学大学院教授)の推薦コメント
・佐藤健太郎氏(サイエンスライター)の単行本解説を再録+同じく佐藤氏による文庫版解説を新たに収録
・寺町朋子氏の訳者あとがきを加筆
しております。
■著訳者紹介
ドナルド・R・キルシュ(Donald R. Kirsch)
35年以上の経歴をもつ新薬研究者(ドラッグハンター)。ラトガース大学で生化学の学士号を、プリンストン大学で生物学の修士号と博士号を取得。スクイブ社(現ブリストル・マイヤーズ・スクイブ)、アメリカン・サイアナミッド社、ワイス社(ともに現ファイザー)、カンブリア・ファーマシューティカルズ社で抗感染症薬や抗真菌薬、抗ガン剤の開発や機能ゲノミクス研究に携わる。これまでに医薬品関連の特許を24件取得、50本を超える論文を執筆している。現在はバイオ/製薬業界コンサルタントとして活躍するほか、ハーバード大学エクステンション・スクールで新薬探索の講義を担当する。
オギ・オーガス(Ogi Ogas)
サイエンスライター。《ウォール・ストリート・ジャーナル》紙や《ボストン・グローブ》紙、《ワイアード》誌などに寄稿。著書に『性欲の科学』(サイ・ガダムとの共著)など。
[訳者略歴]
寺町朋子(てらまち・ともこ)
翻訳家。京都大学薬学部卒業。企業で医薬品の研究開発に携わり、科学書出版社勤務を経て現在にいたる。訳書にハート『ドラッグと分断社会アメリカ』、ホルト『世界はなぜ「ある」のか?』(以上早川書房刊)、シルバータウン『なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる』ほか多数。