テラナーズ

【第3シーズン7/18刊行開始記念】《ローダンNEO》おさらいその2:第1シーズン〔テラニア誕生篇〕(第1~8巻)のあらすじを掲載!

世界最長のSFシリーズ《宇宙英雄ローダン》、そのリブート企画として始まった新プロジェクト《ローダンNEO》の第3シーズン全8巻(第17~24巻)毎月連続刊行が決定!

《ローダンNEO》おさらいその2では、第1巻『スターダスト』から第8巻『テラナーズ』までの第1シーズン〔テラニア誕生篇〕の全あらすじを紹介します。

《ローダンNEO》第1シーズンあらすじ解説

                          早川書房編集部

 2011年にドイツで始まったリブート・シリーズ《ローダンNEO》。2017年7月から連続刊行された日本版の、第1シーズン全8巻の流れを解説します。
 2036年。月面基地からの連絡が途絶えた。ペリー・ローダン少佐はNASAの宇宙船《スターダスト》で、ブル大尉、フリッパー大尉、マノリ博士とともに月へ向かう。
 月面でアルコン人の巨大球体宇宙船《アエトロン》と遭遇したローダンたちは、船内で女性船長トーラと学術長クレストに出会った。ローダンはクレストの信頼を勝ち取り、彼の白血病の治療をするため共に地球に帰還する。アルコン人の超技術をめぐる地球人同士の争いを避けるため、故郷米国を捨て中国領のゴビ砂漠に着陸。船の周囲にエネルギーシールドを展開し、居を構えた。

 ローダンたちの船を中国軍が包囲・攻撃をするが、効果は見られず膠着状態となる。ローダンは地球人類がアルコン人の援助で宇宙へ進出するというビジョンを全世界に放送で訴えかけ、賛同者にこの地「独立都市テラニア」へ来るよう呼びかけた。しかし世界中からこの地に集まってきた支持者たちは、中国軍に阻まれゴビ砂漠でキャンプ生活を強いられる。

 マノリとアルコン人のクレストは密かにテラニアを脱出、エチオピアにある白血病治療の権威ハガード博士の診療所で治療を受けるが、人を意のままに操る暗示能力を持つ米国のミュータントのクリフォードに誘拐されてしまう。

 かつてクリフォードらによって虐待に等しい異能力開発訓練を強制された過去を持つシド少年、スーら三人のミュータントは、ある事件に巻き込まれ逃亡を重ねていたが、大企業の経営者でローダンを支援するアダムスらによって、メキシコで保護され他のミュータントと合流した。

 アルコン人のトーラは小型艇で月から太陽系の調査に出発するが、金星で消息を絶ってしまう。その後、月のアルコン宇宙船《アエトロン》は、ローダンたちに気づかれずに密かに月にやってきた合衆国と大ロシアの宇宙飛行士によって爆破されてしまう。

 アダムスの元に合流した少年シドたち多数のミュータントも、ようやくゴビ砂漠に到着する。中国軍が核兵器を使用することを知ったシドの勇敢な働きで被害は最小に食い止められるが、その際シドも行方不明となる。その核爆発で大勢のキャンプ民と中国軍兵士がパニックになりテラニアに押し寄せて来てしまったため、ローダンは緊急避難的にエネルギーシールドを切って彼らを中国軍もろともテラニア内に受け入れる決断をした。

 クリフォードは誘拐してきたクレストを尋問し、アルコン人が地球に来た理由は不死の技術に関する手がかりを探すためだということを知る。クレストはワシントンDCに移管され、米国の月基地を破壊した罪で無理矢理裁判にかけられることとなった。

 米国に渡ったローダンたちは、他の仲間と合流、クレストの救出作戦を開始する。そして消息を絶っていたトーラもクレスト奪還のため金星から地球に迫る。
 しかしクレストはすんでのところで不死の技術を求めるクリフォードに攫われてしまう。

 最後の決戦にて、駆け付けたシドたちの活躍でクリフォードたちを倒し、クレストは救い出された。

 テラニアに戻ったローダンたちは、争いのない地球を作り人類の統一の実現を目指して、祝杯を上げた。

       (『SFが読みたい! 2018年版』掲載記事を加筆修正)


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