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映画版『ウィキッド』、2025年春日本公開! 映画・ミュージカルの元となる小説が好評発売中(グレゴリー・マグワイア著、市ノ瀬美麗訳)

人気ニュージカルの映画化作品『Wicked』が、『ウィキッド ふたりの魔女』という邦題で2025年春に日本公開されると発表されました。

日本版トレーラー
https://youtu.be/YtO5q5nRAiI?feature=shared

主人公エルファバ役をシンシア・エリヴォが、そしてグリンダ役をアリアナ・グランデが演じます。監督は、『クレイジー・リッチ!』や『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウです。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』公式サイト (wicked-movie.jp)

この映画・ミュージカルの元となる小説『ウィキッド』(グレゴリー・マグワイア著、市ノ瀬美麗訳)が、ハヤカワ文庫で発売中です。

『ウィキッド――誰も知らない、もう一つのオズの物語』(上・下)
グレゴリー・マグワイア、市ノ瀬美麗訳、
紙・電子書籍で好評発売中

本書は、『オズの魔法使い』に登場する「悪い魔女」と「善い魔女」の若き日を描いた小説です。二人の魔女は、かつて親友でした。そんな二人の道を分けた事件とは――?
 
1995年に著者グレゴリー・マグワイアによって発表され(原題 Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West)、現在までに全米で500万部を超えるほどの人気作であり、同名ミュージカルの原作です。

ミュージカルは2003年にブロードウェイで開幕し、世界的な大ヒット作に。日本では劇団四季により2007年に初演。劇団四季のレパートリーの中でもとりわけ人気が高く、再演リクエストの声が多い作品です。その声に応え、23年10月~24年1月には東京で上演。8月からは大阪での上演が予定されています。

◉あらすじ

オズの国にドロシーが来る数十年前、一人の赤ん坊が生まれた。緑の肌をもつエルファバ。愛に飢えて育った彼女は、大学でガリンダという女性に出会う。何もかも違う二人は反発するが、やがて友となる。そのとき事件が起こる。それは国中を揺るがす騒動となり、彼女たちに問う。魔法使いの支配に従うか、すべてを捨てて闘うか。エルファバが選ぶのは――。

◉小説のポイント

小説では、主人公エルファバの内面が濃密に語られています。緑色の肌とサメのような歯をもって生まれ、周囲に馴染めなかった孤独な幼少期から、大学時代のグリンダとの出会い、そして別れまで。エルファバが何を考え、悩み、決断したのかが掘り下げて語られています。
そのほかにも、広大なオズの国の社会と歴史が描かれ、エルファバやグリンダ以外の人物たちの挿話も豊富です。『ウィキッド』の世界をもっと楽しめます。

◉翻訳

本作は、日本では1996年に『オズの魔女記』(廣本和枝訳、大栄出版)として翻訳されました。その後、2007年に『ウィキッド――誰も知らない、もう一つのオズの物語』(上・下、服部千佳子・藤村奈緒美訳、ソフトバンククリエイティブ)として刊行されました。
このたび刊行する文庫版は、ソフトバンククリエイティブより刊行された作品を改訳したものです。改訳は、単行本の訳者である服部千佳子氏・藤村奈緒美氏の了解のもと、市ノ瀬美麗氏が行いました。(翻訳協力:株式会社トランネット)

◉カバーデザイン

「ウィキッドといえば、これ」というミュージカルのイラストと英語のロゴが目印です。カバーは、エルファバを意識して、背と裏面も緑色。一方、帯は、グリンダのドレスを意識して濃いピンクに。デザインは、ムシカゴグラフィクスのおおの蛍さんが担当しました。

◉解説

解説は、児童文学研究家のちばかおりさん。『ウィキッド』の読みどころや作品の背景はもちろんのこと、『オズの魔法使い』シリーズや派生作品についても丁寧に書かれています。『ウィキッド』も『オズ』も初めて、という方も、作品を楽しめるように案内する文章になっています。さらに、著者グレゴリー・マグワイアの証言も紹介しており、資料的価値もあります。

◉書誌情報

タイトル:ウィキッド――誰も知らない、もう一つのオズの物語
著者:グレゴリー・マグワイア
訳者:市ノ瀬美麗
定価:上1,100円、下1,056円(税込)
ハヤカワ文庫NV
発売日:2024年5月9日発売

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ウィキッド――誰も知らない、もう一つのオズの物語』(グレゴリー・マグワイア、市ノ瀬美麗訳、上下巻)は、早川書房より5月9日に発売予定です(紙・電子書籍同時発売)。