ジェイソン・マシューズ原作「レッド・スパロー」 3月30日いよいよ公開!
今週金曜日(3月30日)に迫った映画「レッド・スパロー」公開を記念して、発売中の「ミステリマガジン」掲載の記事をご紹介します。
ボリショイ・バレエ団のプリマ、ドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、脚を骨折し、ダンサーとして再起不能になる。
病気の母を抱えて途方に暮れる彼女を助けたのは、ロシア情報庁幹部の叔父ワーニャ(マティアス・スーナールツ)だった。ワーニャは援助の条件として、彼女をハニートラップ・スパイ「雀(スパロー)」の養成学校に送る。
頭角を現したドミニカは、CIA捜査官ナッシュ(ジョエル・エガートン)を誘惑し、ロシア内のアメリカとの内通者を聞きだす任務を与えられる。
だが、ナッシュもまた彼女に罠を仕掛けていた。
原作を手がけた作家ジェイソン・マシューズは、元CIA局員。
マシューズによると、本作はストーリーこそフィクションだが、ハニートラップ・スパイスクールはロシアに実在したという。
過酷な運命に翻弄されまいと足掻くドミニカの闘いは、裏切りと騙し合いに満ちて、往年のスパイ・スリラーを思わせる迫力だ。
原作とは違う映画版のラストはまた別の味わいで、逆転に次ぐ逆転に最後まで気が抜けない。
ぜひ映画館に足を運ばれて、原作と共にお楽しみいただきたい。
発売中の「ミステリマガジン2018年5月号」には、映画「レッド・スパロー」の監督フランシス・ローレンスのインタヴュー(インタヴュー&文:渡辺麻紀)も掲載!
※書影はアマゾンにリンクしています。
原作『レッド・スパロー(上下)』(ジェイソン・マシューズ/山中朝晶訳)はハヤカワ文庫より発売中!