ダラスの赤い髪_書影

闘う用意はできているか? 新たなヒーローの誕生『ダラスの赤い髪』(キャスリーン・ケント)発売

アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞のノミネート作『ダラスの赤い髪』(原題:The Dime)が好評発売中です。

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ダラスの赤い髪』キャスリーン・ケント/府川由美恵訳/ハヤカワ文庫

■あらすじ

テキサス州ダラス市警麻薬捜査課のタフな赤毛の刑事ベティ。
彼女が追うメキシコ系麻薬カルテルの重要参考人が殺された。口封じなのか、カルテル同士の抗争なのか。捜査線上に浮かぶのは、元警察官のゴロツキやアジア系ギャング。さらには南軍に心酔する武装集団まで現れた。
増える犠牲者、混乱する捜査……やがて彼女が直面する国境地帯の犯罪の真相とは?
過去と現在の傷を乗り越えてゆくベティの闘いを描いた犯罪小説。

***

翻訳は、『タンジェリン』(クリスティン・マンガン、ハヤカワ文庫NV)などの府川由美恵さん。訳者あとがきから本書の読みどころをご紹介します。

訳者あとがきより

テキサスと聞いて、まずあなたの頭に浮かんでくるものはなんだろう? カウボーイ? ロデオ? それともテキサス・レンジャー? 音楽好きならカントリー・ミュージックのことを考えるかもしれない。テキサス州とひと口に言っても、ヒューストンにはNASAがあって宇宙開発のイメージが強いし、サンアントニオのアラモ砦は、アメリカ人のノスタルジックな気持ちをかきたてる有数の観光地としてにぎわっている。

本書『ダラスの赤い髪』の舞台は、テキサス州ダラスだ。ジョン・F・ケネディが暗殺された街でもあり、現在でも、ケネディ狙撃犯のオズワルドが暗殺を実行した現場とされる教科書倉庫ビルが博物館として保存されているほか、暗殺が起きたあのパレードの映像を彷彿とさせる風景が随所に残っている。

全米第2位の面積を持つ広大なテキサス州では、それぞれの都市に独自の持ち味があるが、どの街、どの地域に住んでいようと、州民全般に共通するのは、〝テキサス人〟としての強い誇りだ。19世紀にメキシコから独立し、短いながら共和国だった歴史もあるためか、テキサス人の〝愛州心〟はほかの州とくらべても際立っている。テキサスにおいては、国旗とテキサス州旗とはまったく同等の扱いで、州内のいたるところで白いひとつ星(ローン・スター)をあしらった州旗が見られたりもする。

政治的には共和党保守層が強く、元大統領のブッシュ親子の政治基盤となった場所でもあり、バイブル・ベルト(キリスト教文化の影響力が強いとされる米国中西部〜南東部一帯)にも含まれ、プロテスタントが州民の過半数を占める(特に福音派が多い)。聖書や教会の教えの影響を色濃く受けた、伝統的な社会規範が支配力を持つ土地だ。また、銃所有率が全米トップの州としても知られている。

そんなテキサス州のダラス市警に、ニューヨークからタフなレズビアンの刑事がやってきたら──果たしてどんなことが起きるだろうか?

***

赤い髪が目を引くカッコいいイラストは、yocoさん。スタイリッシュなデザインはwelle design坂野公一さんです。

ダラスの赤い髪』はハヤカワ・ミステリ文庫より発売中です。

■著者紹介
キャスリーン・ケント
テキサス州ダラス在住の作家。これまでにThe Heretic's Daughterなど3作の長篇小説を発表し、優れた歴史小説に与えられる文学賞を受賞。2017年に発表した本書は好評を博し、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞にノミネートされた。《ニューヨーク・タイムズ》による「優れた新刊 犯罪小説部門(2017年3月)」の1冊に選出。


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