
新井賞受賞! 女性たちの連帯を描く小説『彼女たちの部屋』(レティシア・コロンバニ)
7月15日、『彼女たちの部屋』(レティシア・コロンバニ、齋藤可津子訳)が第12回新井賞を受賞しました!
今回は、芦原温泉から発表です。
— 新井見枝香(7.21〜7.31シアター上野) (@honya_arai) July 15, 2020
第12回新井賞は、レティシア・コロンバニ『彼女たちの部屋』(早川書房)
物語に含まれる事実や感情は、小説から抜き出し、要約した一文では、決して伝わらないです。 #新井賞 #彼女たちの部屋 pic.twitter.com/AnBqFXbGpF
新井賞は、書店員である新井見枝香さん(女性のための本屋HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE勤務)が一番おもしろかった本をひとりで選び、賞を出すユニークな試み。同日発表の芥川賞・直木賞とは異なった視点による選書に、読者・メディア・書店員からの注目が集まっています。
じつは、『彼女たちの部屋』の著者のレティシア・コロンバニさんは、昨年『三つ編み』でも新井賞を受賞していました。
新井賞で同じ著者が2回受賞するのは、今回がはじめてとのこと!
新井さんによる『三つ編み』の選評はこちらです。
■第12回新井賞 選評
人生で初めて、自分を臆病だと思いました。
彼女たちの部屋に足を踏み入れることは、自分の心の奥底を覗き込むような心地です。
物語がこれほど面白くなければ、私はどこまでも逃げ続けたでしょう。
著者であるコロンバニさんからも受賞コメントが届いています。
新井賞を2度も受賞したことを光栄に思います! 昨年、日本の読者のみなさんが『三つ編み』を熱心に読んでくださったと知って感激しました。今年、『彼女たちの部屋』でふたたび奇跡が起きています。本当にびっくりです! この新しい本も、勇敢な女性たちに捧げています。彼女たちはいつもわたしを勇気づけてくれます。 新井見枝香さん、早川書房、そして日本の読者のみなさんに、心からの感謝をこめて。
レティシア・コロンバニ
新井賞が決まる舞台裏を本人が書いた、こちらの文章もぜひお読みいただきたいです。
先日の新文化連載で、第12回新井賞を決めたときのことついて書きました。「人に話を聞いてもらうということ」 #新井賞 #彼女たちの部屋 pic.twitter.com/Ddqt4EZ1cQ
— 新井見枝香(7.21〜7.31シアター上野) (@honya_arai) July 15, 2020
ただいま日比谷コテージさんでは新井賞帯で展開していただいています。
第12回 新井賞
— HIBIYA COTTAGE (@hibiyacottage) July 16, 2020
第10回新井賞受賞『三つ編み』の著者レティシア・コロンバニさんの新作
『彼女たちの部屋』が受賞です!
作品から溢れた想いを、日比谷購入特典のオリジナル帯に詰め込みました🎗
ぜひドアを開けてほしい作品です🚪
帯付き本、お取り置きも可能→TEL0351571900 pic.twitter.com/wwCohibzhZ
『彼女たちの部屋』は、パリに実在する女性の保護・支援施設「女性会館」が舞台。40歳にして、人生の危機に直面した弁護士ソレーヌは、ボランティアとして女性会館にたどり着く。そこで彼女が出会ったものは……。
『彼女たちの部屋』(レティシア・コロンバニ/齋藤可津子訳)は早川書房より好評発売中です。