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ボーヴォワール未発表小説、刊行。二人の少女の絆が今よみがえる――『離れがたき二人(仮)』(関口涼子訳)

代表作である『第二の性』で、「人は女に生まれない。女になるのだ」として、女性らしさは社会に作られたものであると批判し、女性の解放を説いたフランス人哲学者シモーヌ・ド・ボーヴォワール。生前に発表されることのなかった幻の青春小説を、7月1日に早川書房より刊行します。

著者:シモーヌ・ド・ボーヴォワール
訳者:関口 涼子
ページ数:216ページ
ジャンル:文芸
版型:46判並製単行本

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2020年10月に刊行されたフランス版

●シモーヌ・ド・ボーヴォワール(1908-1986)

フランスの哲学者、作家、批評家、活動家。
1949年に執筆された『第二の性』は1950-60年代にかけて若い女性に強い影響を与え、1970年代には女性解放運動を牽引する。
1954年には自伝小説『レ・マンダラン』でゴンクール賞を受賞した。

●『離れがたき二人』出版の経緯

本書は1954年に執筆されるも、"個人的すぎる"としてシモーヌの生前に出版されることがありませんでした。また、サルトル自身が愛情の描写について批判したことで、シモーヌが出版を断念したという説もあります。しかし、近年になってシモーヌの養女が遺産相続したアーカイブから発見し、今回の刊行に至りました。

●あらすじ

20世紀初頭のパリ。カトリック系の私立女学校で出会った9歳の少女シルヴィーとアンドレ (それぞれシモーヌ自身と親友のザザを示している)は互いに意気投合し、強く惹かれ合い、周囲からは、

「離れがたき二人(Les inséparables)」

と呼ばれていた。女学校の大半の生徒とは異なり、自分らしく生きようとする反抗的な少女。そんな二人の、純粋でかけがえのない友愛と、大人になる過程で直面する現実社会との葛藤、そして悲劇的な友情の終わりまでを描く、ボーヴォワールの自伝的なショートノヴェル。

●海外でも刊行が待ち望まれる注目作

二人の少女の友情と、自分たちの世界を切り開き成長していく姿を描いた、感動的で心をつかむ青春小説”――《インデペンデント》紙

ボーヴォワール自身が、既存の価値観に期待されていた人物像にどう対抗していったか、そして彼女の知的で実存的な野望がどう生まれたかを描きだしている”――《ガーディアン》紙

ボーヴォワールの初期の人生のチャプターを描き、彼女のジェンダー格差やセクシズムに対する考えに影響を与えた重要な人物との関係を映しだす作品”――《ニューヨーク・タイムズ》紙

●訳者について

関口涼子

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🄫Felipe Ribon

1970年東京生まれ、翻訳家、詩人、作家。フランス語と日本語で創作を行う。2012年にはフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与される。訳書に、P・シャモワゾー『素晴らしきソリボ』、ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』、M・ウエルベック『セロトニン』など。ピキエ社刊行の、食をめぐる日本文学の叢書「Le Banquet (饗宴)」編集主幹。

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『離れがたき二人』は早川書房より2021年7月1日に刊行予定です。


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