ハヤカワ 時代ミステリ文庫 創刊第3弾刊行!
江戸時代や戦国時代の情緒、ミステリの妙味を加味しておくる〈ハヤカワ時代ミステリ文庫〉の第3弾が刊行となりました(2020年1月10日発売)。
『よろず屋お市 深川事件帖2 親子の情』(誉田龍一/著)は、シリーズ第2作で、「江戸私立探偵物」というべき作品。敬愛する亡くなった養父の「探偵業」を引き続ぎ、たとえ真相が苦いものであっても探求していくヒロインお市の姿勢は、サラ・パレツキーのヴィクを彷彿させます。はたして真相に直面したお市がとった行動とは?
『六莫迦記 これが本所の穀潰し』(新美健/著)は、スラップスティックさでぐいぐい読ませる騒動物。御家を継承する/継承しないですったもんだする六ツ子が巻き起こす、珍事の連発に頬が緩んでしまいます。ドナルド・E・ウェストレイクの〈ドートマンダー〉シリーズがお好きな方にお勧めしたいユーモア小説です。
【ハヤカワ時代ミステリ文庫 第3弾ラインナップ】
『よろず屋お市 深川事件帖2 親子の情』(誉田龍一/著)
〔あらすじ〕育ての親の万七の後を継ぎ、よろず仕事を請け負うお市――行方捜しをこなすうち、やがて自身の過去の事件に行きつくことに。元岡っ引きだった万七の仲間だったという男がもってきた盗賊の下手人捜し。そこには、お市がこれまで封印していたじつの父母の死の謎が隠されていた……ハードボイルドな心意気の人情捕物帖、シリーズ第二作。
『六莫迦記 これが本所の穀潰し』(新美健/著)
〔あらすじ〕
小普請組の葛木家の六ツ子は、大莫迦者ばかり――戯作莫迦、傾奇莫迦、撃剣莫迦、葉隠莫迦、守銭奴莫迦、町人かぶれ莫迦。そんな様子みかねた父は、長子にかぎらず最も優れた(ましな)ものが家督を継がせると宣言した。しかも優れものがいなければ家は滅亡してもいいと。六ツ子たちはどうしようもない争いを始め……
【レーベルへの推薦文】
細谷正充氏(文芸評論家)推薦!
「翻訳エンタメの老舗が、時代小説に乗り出した。この快挙は見逃せない」
ペリー荻野氏(時代劇研究家)推薦!
「謎が次々出てくる時代小説レーベル。読まねば!」
◆次回は2020年4月刊行予定(4月10日発売予定)