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「ソリッド・シチュエーション・スリラーの新たな傑作」ーー『パーキングエリア』(テイラー・アダムス/東野さやか訳)感想をご紹介します!

 6月18日発売のハヤカワ・ミステリ文庫に登場した、手に汗握る一気読みのサスペンス、テイラー・アダムス『パーキングエリア』(原題:NO EXIT)。この記事では本作の内容紹介に加え、「ソリッド・シチュエーション・スリラーの新たな傑作」「ラスト1ページまで驚かせ楽しませてくれるサービス精神に満ちた一冊」などなど、SNSに寄せられたコメントから、書店員さんから届いた絶賛コメントもご紹介いたします。

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 『パーキングエリア』
テイラー・アダムス/東野さやか訳
カバーイラスト:ゲン助 カバーデザイン:アルビレオ 

”熟練の職人技で仕掛けられたダイナマイトのように、ひねりが次々に炸裂し、一瞬たりとも緊張感が途切れることがない”
──ジョー・ヒル (『ハートシェイプト・ボックス』著者)

”テイラー・アダムスはサスペンスの達人だ。次の作品がいまから待ち遠しい” ──マイクル・コリータ(『さよならを告げた夜』著者)

”ダークでスピード感にあふれたエンジン全開のスリラー”
──A・J・フィン(『ウーマン・ イン・ザ・ウィンドウ』著者)

パーキングエリア仕掛けA4トンボなし

【あらすじ】クリスマスイブ前夜、女子大生のダービーは、母の容体悪化の知らせを受け、猛吹雪のなか車を飛ばす。しかし天候は悪化するばかりで、仕方なく途中のパーキングエリアで様子をみることに。 そこで偶然、一台の車の中に少女が監禁されているのを目撃してしまう。 誘拐犯は居合わせた男女4人のうち誰なのか?  携帯が繋がらず、 夜明けまでは救援が見込めない。 頼れるのは自分だけ。はたして少女を助け、共に脱出できるのか⁉︎

【著者紹介】
〈テイラー・アダムス〉アメリカ・ワシントン州在住。イースタン・ワシントン大学を卒業後、 映画/テレビ業界で働く傍ら、早朝と通勤時間に執筆をこなして 作家としても活動。2014 年に Eyeshot、 翌年に Our Last Night を刊行し、本作は長篇3作めとなる。


小島監督


↓書店員さんからも反響の声が続々と届いています↓

少女を救うため腹を括った女子大生としつこいにもほどがある敵が繰り広げる極寒の死闘。危機また危機の連続に、機転と度胸で立ち向かうヒロインに目が釘付けになり、一気呵成に読了しました。限定された舞台が特徴のソリッド・シチュエーション・スリラーの新たな傑作、堪能しました!(ときわ書房本店・宇田川拓也さん)
ワンシチュエーションもののよくできた映画を観ているよう。それも二時間超えの大作ではなくて、九十分の映画。無駄なものはなく、たとえば車のキー、石が一個、弾丸が一発、それだけでサスペンスを盛り上げる。
「頼れるのはわたしたちだけ」という焦燥感がたまらない。最後の最後、ラスト1ページまで驚かせ楽しませてくれるサービス精神に満ちた一冊。
四百ページ超えで決して短くない本なのにあっという間に読み終わってしまって呆然としました。(梅田 蔦屋書店・河出真美さん)
雪と暗闇に閉ざされたパーキングエリア。誰が味方かわからない絶望的な状況……そんな中、希望と勇気を失わずに立ち向かっていくダービーは本当にかっこいい! 総評:『パーキングエリア』は面白いぞ。(丸善津田沼店・西尾文惠さん)
めっちゃ面白かったです。ページ数を使えば物語はどこまでも作り込める一方で冗長にもなる場合がありますが、この作品はこのページ数なのに全く捨てるところがなく、しかもとんでもなく巧みで最高のエンターテイメントでした。そしてダイハードのジョン・マクレーン以上に不遇なクリスマスを送ることになった彼女が、知力体力の限りを尽くして闘う姿に胸が熱くなるとともに、次回作も期待してしまいました(彼女はまっぴらでしょうが……)。(栗林書房・村尾康希さん)

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一度ページを開いたら、一気読みする以外に選択肢がなくなってしまう本作。手に汗握る読書をお楽しみください。



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