【花田一三六の帰還】「私好みの理詰めファンタジーのにおい」「スチームパンク道中膝栗毛」「どこか海外翻訳小説ぽい雰囲気」「ボーイ・ミーツ・ガールであり一夏の冒険」【『蒸気と錬金』感想まとめ】
錬金術が発達したif世界の話で、私好みの理詰めファンタジーのにおいがする!
『蒸気と錬金 Stealchemy Fairytale』、書名の時点で勝っとるじゃろがい!
知らない作家さんだけど、タイトル・あらすじ・カバーのすべてが ”おもしろ” を照射しているので買った。
「スチームパンク道中膝栗毛」
二人のやり取りの「英語で書かれたものをニュアンス汲み取って和訳した感じ」がとても良かった。単語逆算するよね。
スチームパンクアルケミーケルティックフェアリーテイル!!!(背表紙にこんな感じのことが書いてある)
文体もあってか、どこか海外翻訳小説ぽい雰囲気。
ペースを落とすために、途中途中で何度も本を閉じてしまった。読み終わりたくなかった(^^;)
実質的な『ボーイ・ミーツ・ガール』であり『一夏の冒険』だよ、蒸気と錬金。
エベロン、『ギア・アンティーク』が好きな方は、絶対読むべき。
主人公は櫻井孝宏さんが、ポーシャは釘宮理恵さんが脳内でしゃべり続けているのは私の幻燈。
読者の皆様、おまたせいたしました! 〈戦塵外史〉シリーズの花田一三六が……帰ってきました! 2021年2月にひさびさの新刊として、ハヤカワ文庫より発売された『蒸気と錬金 Stealchemy Fairytale』。さっそくお読みいただいた皆々様より、Twitterで愛のあふれる感想をいただいております。こちらにまとめさせていただきました。