【2/6発売】激動の10年、SFは何を描いたかーー大森望・伴名練が精選するSF傑作選、目次大公開!
来たる2月6日、国内SF作家の傑作短篇計20篇を集めたアンソロジーを刊行いたします。編者は、『三体』翻訳者の大森望氏と、『なめらかな世界と、その敵』著者の伴名練氏という最強タッグ。この10年間をふりかえりたい方、SFに興味を持ち始めたばかりという方にも、ぜひ手にとっていただきたい傑作アンソロジー全2巻。本書の書影と収録作品を公開いたします!
『2010年代SF傑作選1』
大森望・伴名練=編/ハヤカワ文庫JA
カバーイラスト:シライシユウコ
2002年のJコレクション、2003年のリアル・フィクションなどで飛躍を果たした日本SFは、2010年代に黄金の時を迎えた。第一人者の神林長平を筆頭に、飛浩隆、田中啓文、北野勇作のベテラン勢、少女小説/ライトノベル出身の津原泰水、小川一水、長谷敏司、ゼロ年代デビューの上田早夕里、円城塔、仁木稔――2010年以前にデビューし、現在の日本SFを牽引する10作家を収録する、2010年代ベストSFアンソロジー第1弾。
【収録作品】
・小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
・上田早夕里「滑車の地」
・田中啓文「怪獣惑星キンゴジ」
・仁木 稔「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」
・北野勇作「大卒ポンプ」
・神林長平「鮮やかな賭け」
・津原泰水「テルミン嬢」
・円城 塔「文字渦」
・飛 浩隆「海の指」
・長谷敏司「allo,toi,toi」
『2010年代SF傑作選2』
大森望・伴名練=編/ハヤカワ文庫JA
カバーイラスト:シライシユウコ
ハヤカワSFコンテストと創元SF短編賞という2つの新人賞が創設された2010年代。ジャンル外の文学賞でも評価される宮内悠介、高山羽根子、小川哲をはじめ、酉島伝法、柴田勝家、倉田タカシなど両賞から輩出された数多くの才能、電子書籍やウェブ小説出身の藤井太洋、三方行成、そして他ジャンルからデビューの野﨑まど、小田雅久仁――日本SFの未来を担う10作家を収録する、2010年代ベストSFアンソロジー第2弾。
【収録作品】
・小川 哲「バック・イン・ザ・デイズ」
・宮内悠介「スペース金融道」
・三方行成「流れよわが涙、と孔明は言った」
・酉島伝法「環刑錮」
・高山羽根子「うどん キツネつきの」
・柴田勝家「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」
・藤井太洋「従卒トム」
・野﨑まど「第五の地平」
・倉田タカシ「トーキョーを食べて育った」
・小田雅久仁「11階」
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1巻目は日本のSFを牽引する作家陣によるベテラン篇。2巻目は10年代デビュー作家による新鋭篇。2巻通して読むことで、国内SFの10年間を網羅することができる構成となっています。もちろん、どちらから読み始めても問題ありません。各作品には大森さんか伴名さんによる詳細なガイドと、各巻に両名による熱のこもった序文&解説を収録&おまけリストもあり! 2020年代を迎えるための必携本です。
また、2月6日には本書と同時に、2010年代のSFを網羅するガイドブック『21世紀SF1000 PART2』と、恒例のランキング本『SFが読みたい!2020年版』の2冊も刊行されます。
『21世紀SF1000 PART2』
大森望/ハヤカワ文庫JA
21世紀の到来とともに飛躍を果たした日本SF界は、2010年代、ハヤカワSFコンテストと創元SF短編賞という2つの新人賞が新たな才能を輩出、《新☆ハヤカワ・SF・シリーズ》が海外の傑作群を紹介、さらなる黄金時代を迎えている──。月刊書評誌〈本の雑誌〉連載の「新刊めったくたガイド」2011~2019年のSF時評を集成。2010年代の9年間に刊行された主要作品1000点を網羅した、現代SFガイドブックの決定版。
『SFが読みたい!2020年版』
SFマガジン編集部=編
カバーイラスト:今井哲也
年間ベストSF発表、ベスト1作家からのメッセージ、サブジャンル別ベスト、この一年のSF関連トピック、2020年の各出版社のSF書籍刊行予定、SF作家47名による予告エッセイ「2020年のわたし」、SF関連書籍&DVD目録などでおくる、恒例のガイドブック最新版! 特別企画「2010年代ベストSF30」も掲載。
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2010年代という激動の時代に、SFは何を描いたのか。そして、2020年代のSFはどこへ向かうのか。その答えがきっと見つかる、2月の新刊をどうぞお楽しみください!