
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな科学者と少年たちが、ハチャメチャな発明品で大さわぎ!? 『プロクター博士のおならパウダー』(ハヤカワ・ジュニア・SF)
ハヤカワ・ジュニア・SFの新作、キテレツな発明品で科学者と子どもたちが大冒険をくりひろげる児童書『プロクター博士のおならパウダー』を9月16日より発売します。
きょうは、タイトルにもある「プロクター博士」と、その発明品をご紹介。子どもたちをワクワクさせる発明品が登場し、友情をテーマとする王道の物語は、小学校低学年以上のお子さんにぴったりです。
『プロクター博士のおならパウダー』
ジョー・ネスボ著、神戸万知訳/ながとしやすなり絵
紙・電子版ともに、好評発売中
対象年齢:小学校低学年(2年生)から
四六判ソフトカバー、320ページ、小学校2年生以上の漢字にルビ
◉街を騒がすマッドサイエンティスト
プロクター博士は、あるときは研究所を爆破し、あるときは、とてつもなく硬い金属を精製し、またあるときは体を発光させる薬を発明する、「天才」科学者です。
実験中のプロクター博士
そんな博士の最新発明は……花粉症をとめる薬のはずが、飲むと、おならが出る粉でした!(なぜ!?)
「失敗作」と思われたこの粉も、近所に住むニリーとリサのアイデアで、子どもたちにとってサイコーの発明になります。だって、子ども(と、ちょっと子どもっぽい大人)はみんな、おならが大好きですから!
ニリーとリサ
◉夢の発明品ばかり!
さて、この発明品、「おならパウダー」を飲むと出るおならは、そんじょそこらのおならではありません。トビラをぶち破り、
空まで飛べてしまうのです!
近所では「変人」とみなされて、ちょっと距離をおかれている博士。でも、「助手」として実験に参加するニリーとリサとは、年の離れた友情をはぐくんでいきます。
博士はこんなものもつくります。実験成功のお祝いに、おふろサイズ(150センチ)のゼリーです。夢のようですね!
◉『バック・トゥー・ザ・フューチャー』みたい!(担当編集)
博士、男の子、女の子、そしてガキ大将。小説、映画、コミックなど、あらゆる物語でみられる組み合わせですが、担当編集者が思い出したのは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です(ちなみに『おならパウダー』2巻目は、タイムトラベルものです)。
ガキ大将親子
『プロクター博士のおならパウダー』には、マーティとドクの友情、マーティとビフとの対決に匹敵するおもしろさがあります。
さらに、女の子リサの活躍も魅力。頭の回転がはやく、だいたんなアイデアを思いつき、行動にうつすリサが、物語に思わぬ展開をもたらします。
◉王道の友情物語
博士のハチャメチャな発明とともに楽しめるのが、王道の物語です。本作は、友情をはぐくむストーリーでもあるのです。
ニリーは、引っ越しをくり返しています。こんど転校した学校にもだれも知り合いがいません。はやくもクラスで浮いています。
リサは、親友が遠くに引っ越してしまったばかり。クラスにはほかに仲のいい子がいなくて、さびしい毎日。
そして博士は、過去のある経験から発明に没頭するあまり、近所の人たちとは疎遠になっていました。
そんな3人が出会うところから、物語はすすみます。
ニリーとリサも手伝って、博士のあたらしい発明品が完成します。それがおならパウダーです! この粉を学校で見せると、ニリーとリサはたちまち学校の人気者になります。
ところが、粉のうわさを聞いて、近所のガキ大将たちが奪いに来るのです!はたして、ニリーとリサと博士は、パウダーを守り切ることができるのか!? ぜひ本篇をご覧ください。
◉大きな文字で、さまざまな学齢の子が楽しめる!
大きな文字(16Q、約11.4pt)で、小学校2年生で習う漢字からふりがなをふっています。1章も短く区切ってあるので、毎日の読書にもぴったりです。
ひとりで読んだり、読み聞かせで読んだりした、さまざまな学齢の読者モニターさんから感想がとどいています。
「おならでそらをとんでみたい」(ともみんさん、年長)
「ニリーとともだちになれたらうれしい」(ちかなぞさん、小1)
「もしおならパウダーがあったらいそいでいるときに、おならで行く。うちゅうりょ行をする」(いちまるさん、小3)
「ハラハラして、先が楽しみで、どんどん読んだ!」(こつめちゃんさん、小3)
「息子は読書が好きではないのですが、この本は途中から一気に読み終えました。『おなら』の威力を思い知りました」(小4、保護者)
『プロクター博士のおならパウダー』
ジョー・ネスボ/神戸万知訳/ながとしやすなり絵
紙・電子版ともに、好評発売中です。
対象年齢:小学校低学年(2年生)から
四六判ソフトカバー、320ページ、小学校2年生以上の漢字にルビ