
巨大変形戦闘機械が戦場を駆ける! シーラン・ジェイ・ジャオ『鋼鉄紅女』発売!
異星の機械生物の侵略と戦う〈華夏〉の国。則天は戦闘機械〈霊蛹機〉で戦場を駆ける……! シーラン・ジェイ・ジャオ『鋼鉄紅女』(中原尚哉 訳)、ハヤカワ文庫SFより発売中です。
華夏の辺境の娘、則天は、異星の機械生物・渾沌と戦う人類解放軍に入隊する。巨大戦闘機械・霊蛹機に搭乗し、人類を滅亡させんとする渾沌と戦うのだ。霊蛹機は男女一組で乗り、〈気〉で操るが、ペアの女子は多くが精神的重圧から死ぬ。ある密計のため、則天はあえてパイロットに志願し、過酷な戦いに身を投じるが……。中国古代史から創造された世界で、巨大メカが戦場を駆ける! 英国SF協会賞受賞の傑作アクションSF。

本書『鋼鉄紅女』は著者のデビュー作ながらニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストで1位となり、英国SF協会賞を受賞した話題作。中国生まれでカナダ在住の著者は、日本のアニメやマンガにも影響を受け、とくに本書のアイデアのもとになったのは日本のアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』だとのこと(謝辞に『ダーリン・イン・ザ・フランキス』の制作者のかたがたへの感謝のことばがあります)。
カバー装画には、鈴木康士さんに、作中に主人公たちが乗る戦闘機械〈霊蛹機〉の「朱雀」を描いていただきました。すばらしくかっこよく書いていただいたので、鈴木さんの許可を得て、タイトルの文字の入っていないイラストをお見せいたします。

本書『鋼鉄紅女』冒頭には、この「朱雀」のほか、「九尾狐」「白虎」「玄武」のあわせて4機の霊蛹機の設定イラストも収録されています。じつはこの戦闘機械霊蛹機は変形するのです。その3形態(標準形態、起立形態、英雄形態)のイラストです。
則天はなぜ死を覚悟して霊蛹機のパイロットになったのか、彼女は戦場で何を見つけたのか……。ぜひ本書をお楽しみください。
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『鋼鉄紅女』
Iron Widow
シーラン・ジェイ・ジャオ 中原尚哉 訳
装画:鈴木康士 装幀:岩郷重力
ハヤカワ文庫SF/電子書籍版
1,650円(税込)
2023年5月23日発売