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著者メッセージ、書店員各氏からの絶賛コメント公開!/斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』本日8月20日発売

 本日、斜線堂有紀さんの最新作『楽園とは探偵の不在なり』が発売になります。斜線堂さんから読者の皆様へのメッセージ、そして書店員各氏からお寄せいただいた絶賛コメントを公開致します。この夏、斜線堂作品にぜひ出会ってください。

楽園とは探偵の不在なり_帯付

読者の皆様へ

 幼い頃の私にとって『面白い物語』とはミステリーのことでした。孤島に館、魅力的な謎、不可解な殺人事件、全てを明らかにする名探偵。この物語には、私の好きだったオーソドックスなミステリーの要素がたくさん詰め込まれています。
 その上で、この物語には『二人殺せば地獄行きに値する』という絶対的な正義の基準が定められています。二人殺せば地獄行きなら一人までは赦されるのか。殺人以外の罪は神に赦されたことになるのか。悪人が裁かれるのなら、善人が報いられることはあるのか。様々な疑問を抱えながら、不条理で無慈悲な神ありき世界を生き抜いていく登場人物たちの葛藤を見届けてくださると嬉しいです。
 もっと斜線堂有紀のミステリーを読みたいと言ってくださった読者の皆さん、これから斜線堂有紀に出会ってくださる皆さん、どうか『楽園とは探偵の不在なり』を楽しんでください。

斜線堂有紀


書店員各氏から、はやくも絶賛の声!

 特殊な設定が単にゲームを引き締め、難度を高める枷としてだけでなく、宗教観や探偵の在り方を際立たせ、物語をより豊かにする装置として巧みに用いられ、見事に活かし切っている点に大いに唸りながら、「これだ! 特殊設定を使って長編の本格を書こうと考えているミステリ作家志望者は、とにかく全員本作を読むべし!」と叫びたくなりました。
 じつによく練り上げられた本格ミステリとしても、無情な世界で戦い、生きる意味を示す探偵物語としても優れた、斜線堂さんの新たな代表作となる物語だと思いました。

ときわ書房本店 宇田川拓也氏

 “二人以上殺したら天使によって地獄に堕とされる”この設定でクローズドサークル?! 殺意なき殺人さえカウントされる天使ルールと地獄への恐れを利用した連続殺人のトリックに「なるほど!!」その手があったかとじたばたしてしまいました。
 また獣じみた天使たちが席巻する理不尽な世界で青岸探偵事務所の面々が語る真っ直ぐな正義感が気恥ずかしくも眩しかったです。

ブックポート栗平店 齊藤愛美氏

 天使がもたらした不条理な平和によって巻き起こる新たな時代の新たな悲劇、孤島、起こるはずのない連続殺人、癖のある登場人物などなど。
 読み進めるにしたがって明らかになっていく探偵小説という名の思考実験の先に、天使もいない、不条理で平和でもない今の現実世界にとっても必要であろう一筋の希望が描かれていることに痺れました。
 そして何よりもめっちゃ楽しい読書体験でした。

栗林書房レッド小阪店 村尾康希氏

楽園とは探偵の不在なり

斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』早川書房
本体価格1700円+税、四六判上製
カバーイラスト:影山徹
カバーデザイン:内川たくや(ウチカワデザイン)
刊行日:2020年8月20日

二人以上殺した者は"天使"によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界。細々と探偵業を営む青岸焦(あおぎし・こがれ)は「天国が存在するか知りたくないか」という大富豪・常木王凱(つねき・おうがい)に誘われ、天使が集まる常世島を訪れる。そこで青岸を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。かつて無慈悲な喪失を経験した青岸は、過去にとらわれつつ調査を始めるが、そんな彼を嘲笑うかのように事件は続く。犯人はなぜ、そしてどのように地獄に堕ちずに殺人を続けているのか。最注目の新鋭による、孤島×館の本格ミステリ。


ありがとうございます!今日のおすすめは『ヒトの目、驚異の進化』です!
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