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『書店ガール』の著者が紡ぎ出す、世にもふしぎな物語――


 ベストセラー『書店ガール』でおなじみの著者が、〈ハワイ版・世にも奇妙な物語〉ともいうべき短篇集を刊行いたしました。ふしぎで神秘的なお話、ふしぎで怖いお話、ふしぎで心が温かくなるお話などなど……「ハワイ」にまつわるバラエティに富んだ短篇、6篇を収録。著者が温めてきた〈すこし・ふしぎな物語〉で、きっと読まれた方の心も温まると思います。ハワイの慈愛と神秘を感じさせてくれる奇跡の物語を、お楽しみください。


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碧野圭・著(ハヤカワ文庫JA) イラスト/羽住都


【本書を読まれた書店員のみなさまから、感想をお寄せいただきました】


「時代を超えたいるべき場所と、さらに今ここにいる自分。そのどれを取っても欠かすことのできないピースとなって物語を埋めていく。そして、眼の前にそれぞれの想いと過去と現在が立ち昇り、読後、何ともいえない軽やかな余韻が心を満たしていくようだった」
(大盛堂書店/山本亮さん)


「異なるなにかが不意に日常と接続される。日常の謎というほど身近ではなく、けれど我々の感覚と地続きな……境界をまたいでいる不思議な読後感でした」
(あおい書店春日店/並木宏誌さん)


「『ハワイ』という場所を舞台にした短編集。ファンタジーあり、人情劇あり、ホラーあり!? 様々なストーリーを楽しめます。その背景にあるのは『太平洋戦争』。実際に戦争を体験した世代が少なくなっていく今の時代。このような『繋ぐ』物語を生みだすこと、読めることはとても大事だなと思いました。一番の個人的なサプライズは作中人物に自分が…!? 碧野先生ありがとうございます!」
(蔦谷書店嘉島/三瀬弘泰さん)


「ハワイを舞台にした、すこし・ふしぎな物語たちは、浮遊感のある心地良い読みごこち。読後、人や物がつなぐ縁とともに、ハワイという島がじぶんにとってとても光あふれる魅力的な場所になっていました」
(MARUZEN名古屋本店/熊谷由佳さん)


「生まれてこのかた26年間、ハワイとは一切縁のない人生を送ってきましたが、どうやらついにできてしまったようです。うーん困った。長期休暇を取らなくては。店長! ぜんぶ碧野さんのせいです!!」
(ときわ書房 志津ステーションビル店/関口竜平さん)


「どの話も、テイストを変えながら、しかし碧野先生の優しさが一貫して根底にあるような温かさを感じます」
(くまざわ書店 南千住店/阿久津武信さん)


「とにかく読みやすかった。どことなく妖怪ハンターを思わせる内容は、面白く読めました。この本のある二行に『小説ってこういうことなんだ』っと感銘を受けました」
(HMV&BOOKS SHIBUYA/幸恵子さん)


「ハワイ、というと大抵の人は、楽園、リゾート、癒しなど常夏の島の明るくのんびりしたイメージを思い浮かべるかと思うのですが、こちらは少し不思議なハワイ。『ハワイの奥』を感じさせる短編集です。碧野さんの小説はとても軽やかなので、楽しみながらも『リゾート地』だけではないハワイの深い部分を紹介してくれる一冊。この小説からハワイの歴史や神話を紐解くのも面白いかもしれません」
(くまざわ書店アクアシティお台場店/相原聡子さん)



【収録短篇のあらすじ】
「ラナイの貴婦人」……古いホテルで深夜に独り夫を待ち続ける哀し気な婦人の正体。

「ワイオリ劇場の夜」……娘を女優にしたいと切望する女性がハワイの劇場で出会ったのは⁉

「1939年のアロハシャツ」……和風のヴィンテージアロハに隠された不思議で温かな秘密。

「火の岩の娘」……嫉妬深いハワイの女神の愛と呪いによって翻弄される男性の悲劇。

「この世でいちばん居心地のいい場所」……知られざるハワイの民の生きざまと死にざま。

「水晶は笑う」……知人のハワイ挙式に列席した元恋人男女がたどる数奇な運命。


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