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『嘘つき村長はわれらの味方』(クリスティーヌ・サイモン/金井真弓訳)12月21日水曜日発売のお知らせ

早川書房では、12月21日にイタリア系アメリカ人クリスティーヌ・サイモンのデビュー作『噓つき村長はわれらの味方』(原題 The Patron Saint of Second Chances)を刊行します。へっぽこ村長なのに、なんだか憎めない、読んでいてくすっと笑える……。暗い話題ばかりの今の時代、肩の力を抜いて気楽に読める、ちょっとした笑いの絶えない楽しい小説です。年末年始のお休みのお供に是非どうぞ!

(帯付き書影。画像をクリックするとAmazonのページにとびます)
装幀:岡本歌織(next door design)
装画:中島ミドリ

あらすじ
プロメット村の自称村長スペランツァは困っていた。

七万ユーロを用意して水道管を直さないと、村の水道が止まってしまうというのだ。だがこの村にはそんなお金はない。

金策に走るため、映画スター、ダンテ・リナルディがプロメット村で映画の撮影を始めるという噂を広めてしまう。ちょっとした小さな噓だったはずが、村のみんなは勝手に乗り気に。そしてついに村長は本当に映画を村で撮影する羽目に――。

監督も素人。俳優も素人。機材はおんぼろ。

みんなの愛され村長が村のためについた小さな噓が、今、村に奇跡を起こす。

🄫 Juliet Simon

著者紹介
クリスティーヌ・サイモンはとても人数が多くてとてもやかましい
イタリア系の家庭で育った。数えきれないほどのきょうだいやいとこたちの間で大きな節目として考えられていたのは、おばあちゃんの4フィート10インチ(145センチメートルくらい)という堂々たる身長を超えることだった。クリスティーヌはやっぱりとんでもなくやかましい夫と四人の子どもたちと暮らしている。クリスティーヌにとって人生の最高の業績は編み物パターンを読む方法を学んだことと、その他の点ではお行儀の悪い飼い犬のミニチュア・シュナウザーに、外に出たいときはベルを鳴らすように教え込んだことだ。