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あの“モンスター娘”たちが帰ってきた! 今度はヨーロッパ大陸で大冒険!! 『メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 Ⅰウィーン篇』刊行

長らくお待たせしました! シオドラ・ゴスによる〈アテナ・クラブ〉シリーズ第二部前篇、『メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 Ⅰウィーン篇』がいよいよ刊行されました!

シオドラ・ゴス『メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 Ⅰウィーン篇』
原島文世=訳
カバーイラスト:シライシユウコ
カバーデザイン:川名潤

本作はローカス賞受賞作『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』に続くシリーズ第二作。

第一部は、ヴィクトリア朝のロンドンで暮らすメアリ・ジキルが父に続いて母を亡くしたところからはじまります。メアリは屋敷の整理整頓をはじめるのですが、母が「ハイド」という名前の人物に毎月送金をしていたことを知ります。
疑問に思ったメアリは、ロンドンでその名を轟かす名探偵シャーロック・ホームズと相棒ワトスンの力を借りて探り始めます。すると、背後にはさらなる巨大な謎があったことがわかるのです。メアリのもとに集うのは、ハイドの娘、ラパチーニの娘、モロー博士の娘、フランケンシュタインの娘といった“モンスター娘"たち。彼女たちは力をあわせ、謎を解き明かすことができるのか……? というのがこちらの内容でした。

第二部では、いっしょに暮らし始めたモンスター娘たちとメアリのもとにウィーンから手紙が来ます。ルシンダ・ヴァン・ヘルシングと名乗るその差出人は、父親のヴァン・ヘルシング教授が行う実験の被験者にされた自分を救い出してほしいと懇願します。メアリたちは、探偵シャーロック・ホームズの力も借りながら、ルシンダを救うため一路ウィーンを目指すことに! 豪華客船でロンドンからパリへ、パリからオリエント急行でウィーンへ……!
はたしてメアリたちはルシンダを救うことができるのか!?

本シリーズの魅力はなんといってもおしゃべりでキュートで友だち思いな〈アテナ・クラブ〉の面々のキャラクターです。その横顔をちょっとだけご紹介しましょう。

メアリ・ジキル……………………ロンドンに住む令嬢。父親はヘンリー・ジキル博士。
本シリーズの主人公。令嬢として育てられ、真面目でいつも冷静沈着なツッコミ役だが、〈アテナ・クラブ〉の面々と出会って振り回されるようになってから年頃の娘らしい面も出てきたような……?

ダイアナ・ハイド…………………メアリの異母妹。父親はエドワード・ハイド。
元気すぎるほど元気な野生児、なんにでも首を突っ込みたがるトラブルメーカーだが、頭の回転が速く情に厚い。本作でも大活躍します。

ベアトリーチェ・ラパチーニ……〈毒をもつ娘〉。父親はジャコモ・ラパチーニ。
触れた相手を死に至らしめる体質に苦しめられる悩み多き美女。エキゾチックな美貌を持ち、本作でもモテモテ。

キャサリン・モロー………………〈猫娘〉。父親はモロー博士。
本シリーズはキャサリンが書いている小説という設定。そのため事実と違ったりする描写があると他のメンバーがツッコミを入れたりします。猫娘ゆえに気も強く自由を求める気持ちも強い。ダイアナとは犬猿の仲(猫だけど)。

ジュスティーヌ・フランケンシュタイン…………〈アダム・フランケンシュタインの花嫁〉。父親はヴィクター・フランケンシュタイン。
大きい身体、強い力をもつが心優しく人の気持ちに寄り添える年長者。本作ではまさかのトキメキ扮装を披露、必読です。

2月には第二部後篇『メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 Ⅱブダペスト篇』を連続刊行! モンスター娘たちのヨーロッパ大陸での大活躍を見守ってください。