太陽を創った少年

重版出来! 『太陽を創った少年』抜粋掲載その2。


「ギフテッド」の秘密を明かすトム・クラインズ著、熊谷玲美訳『太陽を創った少年』、好評抜粋掲載の第2弾です。重版がお手元にくるまでに、よろしければこちらをご覧ください。

1章 石を掘る少年

 私がテイラー・ウィルソンに初めて会ったとき、彼は一六歳で、あれこれ忙しい日々を送っていた。本人によれば、あまりに忙しくて運転免許を取る暇もないのだという。そんなわけで、父のケネスが運転するランドローバーがネバダ州バージニア山脈の曲がりくねった急な山道を登っていくあいだ、テイラーはその助手席に座っていた。
 私のいる後部座席から見えるテイラーの横顔はカモメのようだった。やや暗めのブロンドの前髪から額、そして高い鼻にかけて、およそ揺るぎないラインが続いている。ひどくやせているせいで、見た目はどこか亡霊のようだが、何かに夢中になっているときには(目を覚ましているあいだはだいたいそうなのだが)ひ弱そうには見えなかった。さっきから二時間以上──実際にはここ何日かずっと──テイラーは放射性物質について説明したり、いろいろと分析したり、息をつくまもなくその素晴らしさを説いたりしている。話はビッグバンから相互確証破壊や核の冬まで、さまざまな時代にとんだ。合間には、核分裂と核融合、アインシュタインとオッペンハイマー、チェルノブイリと福島、物質と反物質の話も出てきた。
 野生馬の群れを横目に見ながら未舗装の道をどこまでも登っていくと、徐々にでこぼこがひどくなり、道幅もどんどん狭くなっていった。テイラーが、ウラン鉱石のコレクションを増やそうと、父親に頼んでこの山地に連れてきてもらうのは、この日で三回めだ。彼はウランも含めてさまざまな放射性物質を以前から手元に集めていて、今やその種類の豊富さは世界でもトップクラスだ。急なカーブを曲がると、山ウズラのつがいがパッと飛び立った。やがてランドローバーは、山の斜面に掘られた小さな穴の前で止まった。
「うわっ、ちょっと待ってよ!」テイラーがドアを勢いよく開けた。車から飛び出して、鉱山の入り口へと駆け寄る。入り口はぴかぴかの新しい金網のフェンスで封鎖されていた。「これは僕の鉱山だったんだよ!」テイラーは叫んだ。「僕の鉱山が立ち入り禁止にされてる」
 そのフェンスには、鉱山保安局が取り付けた警告の看板があった。「危険:この鉱山は安全ではありません。立ち入り禁止。生命の危険あり」さらに小さな文字で、廃鉱山が危険な理由もいくつか書いてあった。空気汚染、ガラガラヘビ、残留爆薬、抗木の腐食、落石などだ。
「大丈夫、こんなの無視しちゃおう」テイラーが気持ちを落ち着かせるように言う。車の中から工具を探し出すと、にやりとした。「安全な鉱山なんてものがあるみたいな書き方だよね」
 テイラーはその前の年、一九五三年に発表された一篇の地質学論文をすみずみまで調べて、このレッドブラフ鉱山を「発見」していた。その論文は、ネバダ大学図書館の忘れ去られた一角で見つけたもので、黄ばんだ紙にホチキスで止めて添えられていたポラロイド写真は色あせていた。レッドブラフ鉱山で商業的な採掘がおこなわれていたのはわずか数年間だったが、坑道が通る岩盤からはいまでも、テイラーが言うには「ネバダで最もホットな岩」が見つかる。
 テイラーは車から、つるはしとスコップ、懐中電灯、そして三種類のガイガーカウンターを降ろした。そして、ケネスが放射線検出機能付きの腕時計と、鉱石採集用バケツを車に積むのを忘れたことに軽く文句を言ってから──「どんな状況にも備えておかなきゃ」──フェンスに向かった。
 テイラーはフェンスを軽々と越えた。ケネスと私は、テイラーに道具類を手渡してから、同じようにフェンスをよじ登る。鉱山の内部に入ると、ガイガーカウンターのカチカチという検出音がわずかに早くなった。晩秋のころだったが、季節外れに暖かかった。それは好都合だ。というのは、ウランが自然崩壊すると放射性のあるラドンガスが生成されるのだが、気温が高いとウラン鉱山がこのラドンガスを「吐き出す」のだ。反対に気温が低いと、テイラーに言わせれば、鉱山が「息を止める」ので鉱山内部にたまるラドンの量が多くなるという。
 テイラーは私に、鉱山の専門用語を詳しく説明してくれた。レッドブラフ鉱山の開口部は横坑になっている。山の斜面から坑道がほぼ水平に伸びているということだ(横坑の対義語は立坑で、この場合、坑道は垂直か、急な傾斜になっている)。頭を低くして中に入ると、暗闇が近寄ってきた。頭上に山の重量が感じられる。懐中電灯をあちこちに向けると、坑道の柱にぶら下がっているコウモリや、地面に散らばるネズミの排泄物が見える(齧歯類の尿や糞から感染し、死に至る可能性もあるハンタウイルスの危険については、入り口の看板に書いてなかった)。
 私たちは一本の坑井まで来た。坑井というのは、急な角度で下方向に伸びる横坑のことだ。坑井には深さが数十メートルになるものもあるのだが、斜めに下っていく合板製の樋をテイラーの懐中電灯で照らしていくと、深さ二メート足らずのところで別の横坑に続いているのが見えた。テイラーがガイガーカウンターのプローブ(探針)を下ろしていくと、検出音がかなり速くなった。
「下になにか面白いものがあるよ」と言いながら、テイラーはもう、父親に懐中電灯とガイガーカウンターを渡していた。合板製の樋に飛び乗り、滑り降りていく。テイラーに懐中電灯などを手渡すと、私たちも続いて滑り降りた。テイラーはたちまち放射線源を見つけた。それは坑道の茶色い壁に沿って斜めに走る、黄色いウランの鉱脈で、それを横切るように、緑がかった水が細く流れている。その水の流れは、懐中電灯の光を遠ざけてもかすかに光り続けた。「あっ、この水には放射能がある」テイラーは懐中電灯を左右に動かしながら、緑色と金色が混じりあった小さな水脈をあらゆる角度から確かめている。すっかりくぎ付けだ。いつしか私は、夢中になっているテイラーを興味深く眺めていた。
「ウランを含んだ液体だ。この上にある燐灰ウラン石からきてるんじゃないかな。蛍光鉱物で、正式にはリン酸ウラニルカルシウム水和物。このへんじゃかなり珍しいよ」
 坑道のさらに奥深くへ進んでいくと、支柱が崩れそうになっているところがあった。テイラーは、木の梁や筋交いの腐り具合を調べてから、曲がりくねった通路の奥を懐中電灯で照らす。坑道の終わりは見えなかった。
「もっと奥に行けるかもしれないけど(We might-could go back farther)」このmight とcould を重ねる言い方は、テイラーが南部出身だという証拠だ。「でもいまにも崩れそうだな」ケネスがありがたいといった様子で同意したので、私たちは来た道を戻った。坑道の入り口にたどりつくと、ぱっと明るい日の光に迎えられた。外に出るとすぐ、テイラーはフェンスに足をかけた。そのとき、持っていたガイガーカウンターのプローブが太ももに触れ、やかましい音をたて始めた。
「なに? 僕の脚がどうだっていうの?」テイラーは下にぽんと降りて、ジーンズの上から下までプローブを動かした。ガイガーカウンターが激しい音をたてる。テイラーは不安な顔をした。
「ズボンの放射線量がひどく高い。こういうのは怖いな」テイラーはフェンスを登って向こう側に降りると、急いでズボンのベルトを外した。「えっと、お父さん、大急ぎでパンケーキプローブを持ってきてくれる?」ベルトを引き抜いて、素早く靴とジーンズを脱ぐ。ボクサーショーツで立っているところへ、より感度の高いガイガーカウンターを手にしたケネスがランドローバーから駆け戻ってきた。テイラーはそれを父親の手からひったくるように取り上げると、円盤(パンケーキ)形の大きなプローブをむき出しの脚に走らせた。検出音がしなかったので、テイラーは安心したようだった。つぎにランドローバーのところにいって座席を調べたが、放射線は検出されない。そこで、ジーンズをそっと持ち上げ
て、プローブを走らせてみる。すると右脚を途中まで調べたところで、ガイガーカウンターが放射能汚染を検出した。長さ一〇センチ弱の、目に見えないほどの長円形のしみがついている。
「アルファ線じゃない。ってことは、鉱山は汚染源から除外すべきだね。でもそうなると、ジーンズでは遮蔽できなかったことになる。かなりの放射線が体内まで入りこんでいた可能性もあったわけだね。まいっちゃうな」テイラーはジーンズを太陽にかざした。「わかんないなあ。今朝、ジーンズをはいたときにはきれいだったんだ。皮膚が放射能を帯びてないんだから、遊離性汚染じゃない。そうなると考えられるのは、しばらくジーンズに付いていたことだ。でもどうやって付いたのかなあ? 普通に考えれば、朝の段階では僕のジーンズは放射能を帯びていないんだから」
 
「いったい誰に似たんでしょうねえ」数分して、ケネスが話し始めた。私とケネスは、引っ込んだ日陰に座り、テイラーが鉱山から出た尾鉱の山を掘っているのを眺めていた。その疑問を、ケネスとティファニーはこれまでに何度も自問してきた。ケネスはコカ・コーラのボトリング会社を経営している。スキーを楽しみ、かつてはフットボール選手だった。ティファニーはヨガインストラクターだ。「ふたりとも、科学のことはこれっぽっちも知らないんですから」
 そのときテイラーが、黄色い土の積み上がった小山の上から「すごいよ!」と大声を上げた。「この土はびっくりするくらい放射能が高いよ」テイラーは、私が着替え用に持ってきていたショートパンツにはき替えている。ウエストが余った部分はベルトで寄せて、すらりとした胴体にとめていた。つるはしとスコップは、地面の上で音をたてているガイガーカウンターの横に置いてあり、両手で土をかき分けていた。膝を伸ばしたまま、体を腰から折り曲げている。ふだん日に当たっていない細い脚が下に向かって伸び、黄色い土ぼこりの渦の中を通って、ひものほどけたスニーカーに突き刺さっていた。
 ケネスは目を細めて、うっすら浮かんだ額の汗を拭きながら、息子が土を掘るのを見ている。彼は五十歳代後半で、背が高くがっしりとした体格をしており、くすんだ黄色の髪は白くなり始めている。一生分味わった南部名物のバーベキューステーキのおかげで、気張らず控えめな人付き合いのすべを身につけていた。政治についても生活習慣についても保守的なところは、アーカンソー州のほとんどの会社経営者層と同じだったが、柔軟な考え方をするという点では、型を打ち破っているといえる。どんな話題でも、ケネスに何か質問をすると、彼はたいてい、しばらく黙って思案してから、考え抜かれた答えを言うのだ。
 ケネスが「テイラー、車に手袋を持ってきてるぞ」と言うと、テイラーはうるさそうにちらりと見て「いらない」と大声で答えた。「ウランを探すときには手袋をしないものなんだよ」
「どうしてだ?」ケネスはたずねた。私も不思議に思った。「知らないよ。とにかくそういうものなんだ」テイラーは掘り続ける。ちょっとして、テイラーはこうつけ加えた。「ウランは放射性物質だけど、質量あたりの放射能がとても小さい。鉱山でよほど長時間働かないかぎり、影響はないんだ。それに水溶性がないから、すぐに洗い流せる。水に溶けて体内に吸収されないから」
 テイラーはつるはしを何度か振り下ろすと、ソフトボール大の黄色い石を一個拾い上げた。ガイガーカウンターを近づけると、その検出音は速くなって、当たりだと知らせた。「コードイエロー!」大喜びで叫ぶ。「わあ、超ホットだよ!」
 テイラーはその石を横に置いて、また掘り始めた。プローブで見当をつけながら、つるはしやスコップも使いつつ、ほとんどは手で掘っていく。ガイガーカウンターのカチカチという音が速くなり、ある場所でジーという長い音になった。「ここはすごいことになってる!」そう叫ぶと、つるはしを使ってまたひとつ石を掘り返した。「すごい光沢だなあ!」テイラーは、石にプローブを当てながら、その岩を太陽にかざした。「それにいかにも放射能がありそうな色だ」
 深く掘り進むにつれて、テイラーはますます興奮していった。さっきまで大声で作業の実況中継をしていたのが、いまや聞こえるのは途方もない空想と憶測ばかりだ。「これは今まで見つけたなかでも最高級のウランだよ! いやもしかしたら──これって、あの悪名高い天然の含ラジウム重晶石かなあ? ホットな石の王様だよ。今までアメリカでは見つかったことはないけど、わからないよね。僕が最初かもしれないし……
 もっと掘らないと!」
 
 ウィルソン家のふたりの息子のうち、兄のほうはなかなかじっとしていない子どもであることは、はじめから明らかだった。「テイラーが物事にひどく夢中になるのは昔からです」ケネスは、息子が土をすくっているのを見ながら言った。「興味を持ったものには、ひたすら夢中になってしまって、休みなしでした。食事をさせるのさえ、かなり苦労しました。いまだにそういうときがありますがね」
 テイラー・ラモン・ウィルソンは一九九四年五月、アーカンソー州テキサカーナに生まれた。テキサス州との州境のすぐ東に位置する町だ。ハイハイができるようになった瞬間から、テイラーは穴掘りをしたがった。最初に住んでいた家で、ケネスはテイラーに砂場を作ってやったが、それはテイラーには制約がありすぎた。必要なのは、穴の掘れる広々とした地面だったのだ。砂場から自分で這い出ることができるようになるとすぐ、テイラーは芝生をはぎ取り、穴をいくつも掘って、そこに水を注いで泥を作り、さらに穴を掘る、という遊び方をするようになった。
 四歳になると、テイラーの興味は穴掘りから建設工事へと移った。建設工事に興味を持つのは、男の子にはよくあることだ。ただしテイラーは学校に上がる前の年頃から、おもちゃのダンプカーだとか、ミニチュアの建設機械のようなものには見向きもせず、工事現場で使う本物のカラーコーンや本物の区画用バリケードを使って遊んでいた。反射材の付いたオレンジの安全ベストに黄色の長靴を身につけ、ヘルメットをかぶると、家の前に立って交通整理をした。
「近所では有名でした」とケネスは当時を振り返る。「ウェイド・トレイルの路肩にあれこれ準備して、そこに大きな業務用手袋をして立つと、車に手を振って、バリケードをよけていくように合図してました。当時はシャイな子だったんですが、あれが自分の殻を破るきっかけになったみたいです。みんなが手を振ってくれたり、車をとめて声をかけてくれるのを喜んでましたよ」
 テイラーの五歳の誕生日が近づくころ、ウィルソン家はもっと大きな家に移った。引っ越したのは、テキサカーナ市内でもかなり北のエリアにある、ノーザン・ヒルズ・ドライブというカルデサック(行き止まりの道に面した住宅街)タイプの新興住宅街だ。テイラーが誕生日にはクレーンが欲しいと言うので、ケネスはテイラーを店に連れて行き、おもちゃのクレーンを見せた。ところがテイラーにしてみれば、それは怒りの種をまかれたようなものだった。「いやだ!」テイラーは地団駄をふんで叫んだ。「本物が欲しいんだ!」
 これは、およそほかの父親なら断じて許さない場面だ。しかしケネスは駄目だと言う代わりに、建設会社を経営している友人に電話をかけた。テイラーの誕生日になると、パーティー会場に六トンクラスのクレーンが横付けされた。子どもたちはクレーンオペレーターの膝の上に座り、交替で操縦をさせてもらった。伸ばしたクレーンのブームは、ノーザン・ヒルズ・ドライブの家々の上を右に左に動いた。
 ヘルメット姿でパーティーに参加していた親たちには、ウィルソン家の子育てのスタイルは、子どもを妙に甘やかしているように思えたに違いない。のちにテイラーの関心が移って、もっと危険な興味を追いかけるようになると、ウィルソン家の子育て方法は、他人の目には危険なまでの放任主義で、無責任とさえ映るようになる。
「よそでなんて言われているのか、ときどき聞こえてきましたよ」とティファニー。「友人にさえ、たまに批判されました。たいていは冗談めかして言われるんですけどね。ただありがたいことに、他人の意見を重荷に感じることはそんなにないんですよね。私たちのしたいことを邪魔されないかぎりは」
 ケネスとティファニーの子育ては、自分たちで認めているように、はじめは何も考えずにやっていたにしても、彼らの子育て戦略は実際のところ、きわめて意図的なものへと進化していった。
 ケネスによれば、ふたりがしたかったこととは、「子どもたちが自分らしさに気づけるようにすること、そして彼らがその自分らしさを伸ばせるよう、できるかぎりのことをすること」だったという。
 やがてテイラーの興味はあるひとつのことに落ち着き、テイラーはそれを通して、自分らしさを信じられないほど大きく伸ばせるようになる。しかし小学生になる前の時期には、テイラーがいったいどうなるのか、誰にも予測できなかった。テイラーがあることに夢中になって、深くまで突き詰めたかと思うと、また別のことに元気いっぱいで飛び移っていく様子は、まるで結婚と離婚を次々とくり返しているようだった。当時の写真やビデオを見ると、三歳年下の弟ジョーイはいつも笑っていて、どんな状況でもその場に加わっている。テイラーは対照的に、なんの衣装も着ていないときはおどおどして見える。ところが、なにかになりきっているとき──掘削機のオペレーターや、金属探知機を手にした考古学者、工具を吊すサスペンダーとベルトを身につけた大工など──のテイラーは、やりたいことがわかっていて、自信にあふれた様子なのだ。
 
 レッドブラフ鉱山の前では、テイラーは道具類を脇に投げ出してしまっていて、この三〇分取りかかってきた穴から素手で土を掻き出している。彼は大きな声で「大きな放射線源らしきものに近づいているみたいなんだ」と、あいかわらず進捗を知らせてくる。もう少し土を掻き出し、穴を掘ると、バスケットボール大の鉱石が見えてきた。
「これは、今日一日の苦労が報われそうなやつだよ」テイラーは顔を上げずに言う。「これはたぶん、試料として買ったら一〇〇〇ドルするな。考古学の発掘調査みたいにやらないと取り出せないかもしれないけど、なんとかできるよ──絶対にやってやる!」
 ケネスがくすりと笑う。テイラーはつるはしを握り、何度か土を掘ってから、そのつるはしを岩の下に差し入れて、てこの原理で動かそうとしている。ケネスは息子を困ったように見ては、ときどき時間を確かめたり、西の地平線に近づきつつある太陽を見やったりした。
「テイ、中国まで掘り進むつもりかい?」
「中国にウランがあるなら」テイラーは顔を上げて、父親の目を真っすぐ見て言った。「喜んでそこまで掘っていくよ!」

『太陽を創った少年』(トム・クラインズ、熊谷玲美訳、46判並製、定価2700円)は早川書房より刊行中。

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