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【6月19日】事件が解決するまで昇天してくれない!幽霊に依頼された殺人調査『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』刊行のお知らせ

早川書房は、ハヤカワ・ミステリ文庫より、2024年6月19日に、ラモーナ・エマーソン『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』(原題:Shutter)を刊行いたします。

ラモーナ・エマーソン『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』
中谷友紀子(訳)
2024年6月19日発売予定
ハヤカワ・ミステリ文庫
本体価格:1,320円(+税)
ISBN:978-4-15-186151-2

◆あらすじ

アルバカーキ警察鑑識写真係のリタは、生まれながらに幽霊が見えた。そのために孤立し、故郷のナバホ居留地を去った苦い過去を持つ。
一方、霊能力は仕事に役立つ面も。幽霊は時折、他の鑑識官が気付かない手がかりを示してくれるのだ。
ある日リタが交通事故現場の撮影を始めると、自分は殺されたと主張する被害者の霊アーマが現れた。四六時中つきまとわれ、殺人犯への復讐を強いられたリタは独自に事件を追うことに……

◆みどころ

本書は2023年のレフティ賞最優秀新人賞を受賞したほか、全米図書賞のロングリスト、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀新人賞候補、アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞など、多くの賞にノミネートされた実力作です。

主人公のリタ・トダチーニは、ナバホ居留地出身の法医学写真家。
事件現場で証拠写真を撮り続けて5年、卓越した写真技術でいくつもの事件を解決に導いてきた、アルバカーキ警察鑑識課のエース課員です。

そんな彼女の秘密は、幽霊が見えること。
人間はもちろん、幽霊にも能力を悟られないよう過ごしているリタですが、強い力をもつ幽霊アーマに目をつけられ、アーマを殺した犯人への復讐を強いられます。
独自調査を進めるうちに、麻薬カルテルの暗躍や警察組織の腐敗、先住民族差別といったアルバカーキの闇が見えてきて……

霊能力をもつ女性が探偵役を務めるホラーミステリであるとともに、先住民文学としても高く評価されている本書を、ぜひお楽しみください!

◆著者情報

ラモーナ・エマーソン
作家、映画製作者。ニューメキシコ州トハッチー出身。ニューメキシコ大学でメディア芸術の学士号を、IAIA(アメリカンインディアン美術研究所)で文芸創作の修士号を取得。ニューメキシコ州アルバカーキ市警や民間会社でカメラマンとして16年間犯罪現場を記録した後、小説家デビュー。本書がデビュー作

中谷友紀子(訳)
京都大学法学部卒,翻訳家 訳書『マンハッタン・ビーチ』イーガン,『衝動』オードレイン,『ニードレス通りの果ての家』ウォード,『奇妙な絵』レク―ラック(以上早川書房刊)他多数

◆書誌情報
タイトル:『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』/著訳者:ラモーナ・エマーソン/中谷友紀子(訳)/2024年6月19日発売予定/ハヤカワ・ミステリ文庫/本体価格:1,320円(+税)/ISBN:978-4-15-186151-2