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ナオミ・イシグロ『逃げ道』刊行予告。不器用な人たちが抱く、小さな孤独感を温かに描きだす傑作短篇集

イギリス文学界の新星、ナオミ・イシグロのデビュー短篇集『逃げ道』(竹内要江訳)を9月20日、早川書房より刊行します。

ここに登場するのは、どこか不器用な人たちばかり。「当たり前の日常」に、つまずいてしまった人々です。
母親と再婚相手にわかってもらえないと嘆く、魔法使いになることを夢見る男の子、新婚の妻の買い物を見て、理解不能な一面を知ってしまった夫、人の何倍もの体感速度で生きる男とひどい記憶力の女……。不器用な人々が抱くさみしさを、温かな眼差しと幻想的な表現で描き出します。

イギリスのサンデー・タイムズ紙などからも高く評価されています。

ナオミ・イシグロの父親は、ノーベル文学賞を受賞した作家のカズオ・イシグロです。父親の影響も語りはしますが、両者の作風は大きく異なって見えます。なんといっても、『逃げ道』の魅力のひとつは、自らの文体で作品世界を立ち上げようとする若き作家の挑戦にあります。
とはいえ、やっぱり、読み比べたくもなりますよね。『逃げ道』は9月20日に発売予定。カズオ・イシグロ『クララとお日さま』をこの7月に文庫で刊行しますので、ぜひあわせてお読みください!

『逃げ道』原書

◉著者紹介

Naomi Shiguro (C)Rosie Powell

ナオミ・イシグロ
1992年ロンドン生まれ。イーストアングリア大学で創作を学ぶ。元書店員。

◉本書に寄せられた賛辞

「ナオミ・イシグロの透明感のある文章は、喜びをもたらし、好奇心をそそる」――シャーリーン・テオ(作家)
 
「魅力的な文章、クセの強い面白さ。冷徹なリアリズムよりも、空想を好む創意に富んだ物語」――サンデー・タイムズ紙 

◉書誌情報

・書名:『逃げ道
・著者:ナオミ・イシグロ
・訳者:竹内要江
・ 2023年9月20日発売予定
・予価 2,620円

※本書のタイトル、発売時期、本体価格は、予告なく変更する可能性があります。あらかじめご了承ください。


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