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ブッカー賞最終候補作。ナイジェリアの神話を取り入れた大長篇『小さきものたちのオーケストラ』(チゴズィエ・オビオマ)

デビュー作『ぼくらが漁師だったころ』(早川書房刊)でブッカー賞にノミネートされ、アフリカ文学の新星として注目されたチゴズィエ・オビオマ。その長篇第二作『小さきものたちのオーケストラ(原題:An Orchestra of Minorities)』を7月に刊行します。

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US版書影

●あらすじ

ナイジェリアの貧しい養鶏家の青年チノンソは、富裕層の女性と恋に落ちた。彼女と結婚するため全財産をなげうってキプロスに向かうが、そこで待ちうけていた運命とは――。チノンソの守り神は天界の法廷で神に彼の人生を語りはじめる。
『オデュッセイア』のような西欧の語りとナイジェリアのイボ神話を融合させたと評される、悲劇と喜劇が交錯する文芸長篇。

著者:チゴズィエ・オビオマ
訳者:粟飯原 文子
ページ数:592ページ
ジャンル:文芸
版型:46判 上製単行本

●本書に対する評価

本作は、2019年度ブッカー賞の最終候補にノミネート。さらに、《フィナンシャル・タイムズ》の2019年度ベスト・ブックス選出され、ブッカー賞受賞作家のサルマン・ラシュディから「新しいアフリカの才能」と絶賛されています。
『ぼくらが漁師だったころ』の日本版は、小野正嗣、旦敬介、管啓次郎、豊崎由美、石井千湖の各氏から高く評価されました。
翻訳は、今作も、粟飯原文子氏(アフリカ文学研究)が手がけます。

●著者について

チゴズィエ・オビオマ

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🄫Jason Keith

1986年ナイジェリア生まれ。現在アメリカの大学で教鞭をとる。デビュー作『ぼくらが漁師だったころ』が2015年のブッカー賞最終候補作となり、数々の文芸賞を受賞し、高い評価を受ける。本作が長篇第二作である。

●訳者について

粟飯原文子(あいはら あやこ)
法政大学教授 訳書『褐色の世界史』ヴィジャイ・プラシャド、『ゲリラと森を行く』アルンダティ・ロイ、『崩れゆく絆』チヌア・アチェベ、『マイ・シスター、シリアルキラー』オインカン・ブレイスウェイト他多数

●『ぼくらが漁師だったころ』書評

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『小さきものたちのオーケストラ』は早川書房より、
7月14日に発売予定です。現在予約受付中です。



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